レーシングスーツのデザインや種類、オーダーメイドについて

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体にタイトフィットして走行風にバタつかず、転倒時はダメージを低減してくれるレーシングスーツは「ライダーの正装」ともいうべき装備です。

レーシングスーツにはさまざまなデザインや機能、素材のものがあり、サーキット走行だけでなくツーリングでのスポーツ走行に適したものもあります。また、ライディング時の動きやすさのためにも購入時は特にサイズにこだわりたいものです。

この記事では、レーシングスーツのデザインや種類、オーダー商品について詳しく解説しています。 レーシングスーツの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

レーシングスーツの種類とデザイン

レーシングスーツは、上半身と下半身がセパレートになっているツーピースタイプと、つなぎタイプのワンピースタイプに大別できます。ここでは、それぞれのデザインについて解説していきます。

ワンピースタイプはサーキット走行におすすめのデザイン

上半身と下半身が一体となったワンピースタイプのレーシングスーツは、特にサーキット走行に最適です。 路面を滑ったり転がったりするような転倒の際にも、レーシングスーツが脱げたり捲れ上がったりする心配が少ないため、安全性の面で高いメリットを持っています。

レースやサーキット走行会では、ワンピースタイプでかつMFJの公認を受けたレーシングスーツの着用が義務付けられるケースもあります。

サーキットでの着用を主な目的でレーシングスーツの購入を検討しているならば、MFJの公認ワンピースタイプを選ぶのが正解です。

ワンピースタイプはツーピースタイプに比べて前身頃が短く、前傾姿勢をとりやすいのも特徴で、スーパースポーツモデルなどの、スクリーン越しに前を見ながら走るようなコンパクトなライディングポジションに適しています。

一方で、着用したまま立って歩いたり、椅子に座って食事や休憩を取りづらいので、ツーリングには不向きといえるでしょう。

ツーピースタイプは幅広く使えるデザイン

上半身と下半身が別れたツーピースタイプのレーシングスーツはワンピースタイプよりも動きの自由度が高いのが最大の特徴です。 また、ワンピースタイプに比べて前身頃が長めになっているため、アップライトなポジションのバイクにも適しています。

MFJ主催のレースではツーピースタイプのレーシングスーツの着用は認められませんが、サーキットなどが主催するいわゆる「草レース」やサーキット走行会などでは、主催者の定めたレギュレーションによりツーピースタイプの着用が認められるケースもあります。

サーキット走行が目的ではなく、あくまでツーリングなど公道での着用がメインと考えているなら、おすすめはツーピースタイプです。

ワンピースタイプに比べるとゆとりのある着用感なので、ツーリング先の散策や休憩時もリラックスしやすいのは大きな利点と言えます。 さらに、上半身だけ気軽に脱いだり着たりできるのも便利です。 また、ナイロンのツーリングジャケットと比べて高い安全性も期待できます。

レーシングスーツはデザイン以外に素材も様々

別名「レザースーツ」や「レザーつなぎ」と呼ばれることもあるレーシングスーツは、革をメインの素材としています。 しかし、ひと口に革といってもその種類は多岐に渡ります。 さらに、部分的にレザー以外にもファブリックを使うことで、着用感やフィット感を向上させています。

定番のレザー

レザー素材は、他に比べて丈夫で耐摩耗性に優れています。 しかし、厚みのあるステアレザー(牛革)はなじむまで硬さを感じることも少なくありません。ダイネーゼでは動きやすさを確保しつつ、さらなる耐久性を実現させるため、3種類のレザーをレーシングスーツの素材としています。

そのひとつ目がカンガルーレザーです。 MotoGPライダーが着用するレーシングスーツにも使われているカンガルーレザーは、薄く、柔らかく、軽いのが特徴で、良好なフィット感を実現します。

ふたつ目がダイネーゼ独自の「TUTUレザー」です。 しなやかさと薄さが特徴のメス牛の革である「カウハイドレザー」に加工を施すことで、高い耐摩耗性、耐引裂性、牽引抵抗を持ちつつ、撥水・撥油性にも優れた特性を得ることに成功しています。

最後の「3D-SKIN 2.0」はカウハイドレザーに加工を施したダイネーゼ独自開発素材となり、無類の柔らかさを持ちつつも耐摩耗性、耐引裂性、牽引抵抗において優れた性能を有します。 ラインナップの中でも上位グレードのウェアに採用されています。

ファブリック

レザーをメイン素材として耐久性やプロテクション性を向上させる一方で、着用のしやすさや動きやすさを高めるため、手首や可動部分などには、ファブリックを使用しているレーシングスーツも少なくありません。

ダイネーゼの製品では、積極的にファブリック素材を取り入れて機能性向上を図っています。 3方向に伸縮するTri-axialインサートは、コーナーリング時は左右に激しく動き、ストレートではタンクの上に覆いかぶさるように伏せて伸びる背中の部分に使われる例が多い素材です。

また、XFアローインサートは通気性、伸縮性、耐摩耗性を有し、レーシングスーツのフィット感を向上させるダイネーゼ独自のマテリアルとなっています。

おすすめのレーシングスーツとアクセサリ

ひと口にレーシングスーツといっても、種類や素材はさまざまです。 また、着用時やお手入れの際など、レーシングスーツで快適にライディングを行うには、アクセサリがあると便利です。 ここでは、おすすめのレーシングスーツとアクセサリを紹介します。

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レーシングスーツはオーダーメイドも人気

レーシングスーツは体にフィットしていることがライディング時の動きやすさの面でも、安全性の面でも非常に重要です。

ダイネーゼでは、個人の体形や好みのデザインに合わせたオーダーメイドが可能なサービスカスタムワークス」を展開しています。

DAINESEのCUSTOM WORKS|カスタムワークスとは?

自分好みのデザインを作れる

サーキットを走る際は、多くのライダーの中から自分を見つけてもらうためにもレーシングスーツに名前やラッキーナンバーを大きめに入れたりするなど、他のライダーとは異なるビジュアルで印象付けたいものです。また、愛車とのカラーコーディネイトするのも楽しみ方の一つになるでしょう。

そうしたデザインやカラーリングを自分の思い通りにできるのが、オーダーメイドの魅力です。 既成のデザインではないレーシングスーツが欲しいものの、自分の中で確固たるイメージが無い場合は、メーカーのスタッフと直接相談するのと良いでしょう。実際に店舗で相談しながらイメージを固めていくことで、好みのデザインのレーシングスーツを作ることができます。

自分の体型にフィットしたスーツを作れる

バイクにまたがった前傾姿勢で激しい動きをするため、レーシングスーツはとにかく体にフィットしていることが求められます。 仮にスーツが緩ければ走行風でバタついて、ライディングの邪魔になってしまいますし、プロテクター位置がズレてしまうと転倒時に効果を発揮できなくなってしまいます。

逆にタイト過ぎれば、動きをスポイルされてしまうのは言うまでもありません。 だからこそ、レーシングスーツはジャストフィットしていることがより重要。 そこに、手足の長さから肩幅、ウエストまで細かく調整できるオーダーメイドのメリットがあります。

オーダーメイドならば、自分の体形に合わせたスーツを手に入れることができるのです。 普段の洋服選びに困らない標準的な体系の人でも、既製品のレーシングスーツでジャストサイズを見つけるのは容易ではないといえます。

ダイネーゼではwebでデザインシミュレーションができる

既存モデルをベースとしてカラーやデザイン、サイズまでユーザーごとの細かなオーダーが可能となるダイネーゼの「カスタムワークス」。 その最大の特徴といえるのがカラーリングやオリジナルのモチーフの追加などをWEBブラウザ上で細かく指定できる「ウェブコンフィギュレータ」です。

簡単な操作で、瞬時に自分だけのデザインが作れるので、カラーやデザインなどをあれこれ変更するだけで楽しめますし、気軽に完成品の状態をイメージすることができます。

デザインの経験が無くても非常に簡単に思い通りのスタイリングが実現できるでしょう。 このウェブコンフィグレーターで作ったデザインをベースとして、実際にダイネーゼストアに足を運び、熟練のストアスタッフによる全身25か所の採寸を受けることで、サイズもデザインも自分だけのレーシングスーツを手にすることができます。

レザースーツの製作自体は本国イタリアの職人の手によるもので、その仕上がりは非常に高品位なものなのは間違いありません。

ダイネーゼでかっこいいデザインのレーシングスーツを探そう

バイクレースの最高峰であるMotoGPで活躍するトップライダーが着用しているダイネーゼのレーシングスーツは、抜群のフィット感と安全性を有しています。 また、そのデザインやカラーリングはヨーロッパの洗練と斬新さを持ち合わせており、日本メーカーのものとは一線を画すものとなっています。

さらに、カスタムワークスを利用すればサイズだけでなくデザインまで一点もののレーシングスーツを手に入れることも可能。 もしレースへのエントリーや、ツーリングでの安全性のためにレーシングスーツの購入を検討しているなら、まずはダイネーゼの豊富なラインナップに注目してみてはいかがでしょうか。