現代のレーシングスーツの基礎を作ったのはダイネーゼ?Part.1

作成日 2023年12月19日
By 堀嶋(ホリシマ)

こんにちは!

早速今回のブログのテーマですが、

あまり知られていないダイネーゼの進化が築いた

今では当たり前になっていることをご紹介いたします!

どうぞ最後までご覧くださいませ!

 

MotoGPを見たりサーキットに行ったりすると、

必ず派手なカラーのレーシングスーツを見ますよね!

スポンサーロゴが入ったりとヘルメットに同じく

ライダーのアイコンとなっております。

一目でライダーやチームの区別がつきますね!

しかし、色使い華やかなスーツも昔は全く違いました。

1960年後半のレジェンドライダー、

若きジャコモ・アゴスチーニの写真です🤔

そうなんです。

写真のように当時のレーシングスーツは黒一色で、

バイクのカラーとヘルメットでライダーを

見分けておりました😲

ここでダイネーゼはあることを思いつきます。

「カラフルなデザインにすればオシャレになるし、

視認性もよくなるのではないか?」

そう考え早速契約ライダーだった、

ディーター・ブラウンからデザインの依頼を受けます。

彼の母国のドイツをインスピレーションに

国旗のカラーでデザインされておりますね!

ジャコモ・アゴスチーニもイタリアらしい

レッドが映えるデザインで、

バイクともマッチしているカラーリングです😊

こうして黒一色だったスーツから、

一気にファッショナブルになってゆき...

これを機に他のウェアメーカーもスーツに

カラーデザインを付けることに着手し、

現在の色鮮やかなレーシングギアが

当たり前になっていきました👏

 

時はまたさかのぼり1950年代。

まだダイネーゼが会社を立ち上げる前、

1人のMoto Guzziファクトリーレーサーが

酸素欠乏の状態でゴールを迎えました😨

なぜこのような事態になってしまったのか...?

当時のスーツには思いもよらない欠陥がありました😲

当時のスーツは、

ライダーが直立した状態の型で作られていました😲

そのようなデザインでは前傾姿勢になった際、

ネックロールが後ろに引っ張られる形になり、

スーツに首を絞められる状態になってしまいます😱

それから時は流れ1981年、

ダイネーゼは直立姿勢モデルで制作していたスーツを、

史上初ライディングポジションへモデルを変更し、

着た瞬間のフィット感はしっくりこなくても、

バイクにまたがった姿勢で運動性や快適性、

プロテクションの効果を最大限に発揮できるように

再設計いたしました👏

進化を続けた現在のレーシングスーツは

驚くべき運動性能を持っております😲

実際私も写真のプロライダーと同じモデルである

MUGELLO RR D-AIR® PERF. SUIT

試着できる機会がありましたので、

どれほどの運動性能なのか確かめてみました🤔

画像では分かりにくいかもしれませんが、

強制的に猫背にさせられる着用感で、

ヒジもヒザもピンと伸ばすことができず、

とても違和感がありました。

試しに色んな動きをしてみると感動しました!

こんな体制になっても、どこかが張ってとか

余って動きづらいなど一切なく、

完璧に私の動きにスーツが追従し、

非の打ちどころが全くございません😳

さらにカンガルー革なので物凄く軽量でした😲

逆に本当にレザー製なのか疑ってしまうくらいです!

現行のスーツはすべて着たことがありますが、

プロレベルのこのモデルはさすがに段違いですね...!

 

また時はさかのぼり1978年。

アメリカから1人の天才がMotoGP500ccに参戦します...

その名もケニー・ロバーツ

"キング・ケニーを"二つ名に持ち、

当時独自のライディングフォームと

それが生み出すスピードで世界を驚かせました😲

写真のように大きく前側面にヒザを張り出す、

ヒザ擦りを確立した偉大なライダーです!

なぜこのライディングフォームになったのか...

めちゃくちゃなライディングかと思いきや、

しっかりした彼の理論の裏付けがあったのです🤔

バイクは前後タイヤの2点と前に進もうとする

推進力で150kg以上の車体バランスを支えております。

しかし、コーナーに侵入し低速になれば、

推進力が一気に弱まって転倒リスクが大きくなります😨

ここでキング・ケニーは思いつきました。

「膝を第3の接地点にすればコーナーで安定する!」

「今まで以上にバイクが傾いても加速できる!」

そうして今のようなニースライダーが完成...

...しませんでした😨

まるで未来からやってきたような彼のライディングが

前代未聞で対応できるまで、少し時間が必要でした...

その間、彼と彼のスタイルをマネしたライダーは

使い古したヘルメットバイザーなど硬いものを成形し、

テープで巻き付け、スライダーの代用をしておりました。

何とかできないかとダイネーゼは試行錯誤し、

それからスーツに埋め込む史上初のスライダー

愛称は"ヤマアラシ"が誕生しました😊

滑りやすくするためにレザーの楕円に形を変え、

交換しやすいようにマジックテープがつき、

さらに摩擦抵抗を減らすため素材が樹脂に変わり、

改良を重ね今のスライダーになったのです👏

ブログを書いている途中で奇跡が起こりました😲

箕面店にご来店いただいたお客様が当時のものを

持っているということで見せていただきました👏

赤い円でマークしたところに確かに

"DAINESE"の文字が分かりにくいですがございました!

こんな偶然もあるものですね🤣

 

実はもっとダイネーゼが現在のプロテクションに

大きく貢献している点があるのですが、

さすがに長くなってしまいますので、

Part.1はここまでとさせていただきます...!

Part.2をお楽しみに!

 

それでは次のブログでお会いしましょう!
Arrivederci~🏍️

Tags: モーターサイクル, レザースーツ, スライダー, 商品について, レザー製品, 特許技術, スポーツ, サーキット, ダイネーゼ, サーキット走行, レーシングスーツ, ツナギ, 革ツナギ, dainese, スタッフインプレ, ACADEMIC

大阪アウトレットブログトップへ

タグ別の記事

全て表示

最近の記事

 

speeddemon

JOIN THE TEAM

 

 

ダイネーゼ 大阪箕面店 Map
562-0024 大阪府箕面市粟生新家2-6-3
TEL.072-768-8634
営業時間 10:00 - 19:00
定休日 水曜日 + 第2/4火曜日 (祝日の場合は営業・翌日に振替)