こんにちは!
早速今回のブログのテーマですが、
あまり知られていないダイネーゼの進化が築いた
今では当たり前になっていることをご紹介いたします!
どうぞ最後までご覧くださいませ!
MotoGPを見たりサーキットに行ったりすると、
必ず派手なカラーのレーシングスーツを見ますよね!
スポンサーロゴが入ったりとヘルメットに同じく
ライダーのアイコンとなっております。
一目でライダーやチームの区別がつきますね!
しかし、色使い華やかなスーツも昔は全く違いました。
1960年後半のレジェンドライダー、
若きジャコモ・アゴスチーニの写真です🤔
そうなんです。
写真のように当時のレーシングスーツは黒一色で、
バイクのカラーとヘルメットでライダーを
見分けておりました😲
ここでダイネーゼはあることを思いつきます。
「カラフルなデザインにすればオシャレになるし、
視認性もよくなるのではないか?」
そう考え早速契約ライダーだった、
ディーター・ブラウンからデザインの依頼を受けます。
彼の母国のドイツをインスピレーションに
国旗のカラーでデザインされておりますね!
ジャコモ・アゴスチーニもイタリアらしい
レッドが映えるデザインで、
バイクともマッチしているカラーリングです😊
こうして黒一色だったスーツから、
一気にファッショナブルになってゆき...
これを機に他のウェアメーカーもスーツに
カラーデザインを付けることに着手し、
現在の色鮮やかなレーシングギアが
当たり前になっていきました👏
時はまたさかのぼり1950年代。
まだダイネーゼが会社を立ち上げる前、
1人のMoto Guzziファクトリーレーサーが
酸素欠乏の状態でゴールを迎えました😨
なぜこのような事態になってしまったのか...?
当時のスーツには思いもよらない欠陥がありました😲
当時のスーツは、
ライダーが直立した状態の型で作られていました😲
そのようなデザインでは前傾姿勢になった際、
ネックロールが後ろに引っ張られる形になり、
スーツに首を絞められる状態になってしまいます😱
それから時は流れ1981年、
ダイネーゼは直立姿勢モデルで制作していたスーツを、
史上初ライディングポジションへモデルを変更し、
着た瞬間のフィット感はしっくりこなくても、
バイクにまたがった姿勢で運動性や快適性、
プロテクションの効果を最大限に発揮できるように
再設計いたしました👏
進化を続けた現在のレーシングスーツは
驚くべき運動性能を持っております😲
実際私も写真のプロライダーと同じモデルである
試着できる機会がありましたので、
どれほどの運動性能なのか確かめてみました🤔
画像では分かりにくいかもしれませんが、
強制的に猫背にさせられる着用感で、
ヒジもヒザもピンと伸ばすことができず、
とても違和感がありました。
試しに色んな動きをしてみると感動しました!
こんな体制になっても、どこかが張ってとか
余って動きづらいなど一切なく、
完璧に私の動きにスーツが追従し、
非の打ちどころが全くございません😳
さらにカンガルー革なので物凄く軽量でした😲
逆に本当にレザー製なのか疑ってしまうくらいです!
現行のスーツはすべて着たことがありますが、
プロレベルのこのモデルはさすがに段違いですね...!
また時はさかのぼり1978年。
アメリカから1人の天才がMotoGP500ccに参戦します...
その名もケニー・ロバーツ。
"キング・ケニーを"二つ名に持ち、
当時独自のライディングフォームと
それが生み出すスピードで世界を驚かせました😲
写真のように大きく前側面にヒザを張り出す、
ヒザ擦りを確立した偉大なライダーです!
なぜこのライディングフォームになったのか...
めちゃくちゃなライディングかと思いきや、
しっかりした彼の理論の裏付けがあったのです🤔
バイクは前後タイヤの2点と前に進もうとする
推進力で150kg以上の車体バランスを支えております。
しかし、コーナーに侵入し低速になれば、
推進力が一気に弱まって転倒リスクが大きくなります😨
ここでキング・ケニーは思いつきました。
「膝を第3の接地点にすればコーナーで安定する!」
「今まで以上にバイクが傾いても加速できる!」
そうして今のようなニースライダーが完成...
...しませんでした😨
まるで未来からやってきたような彼のライディングが
前代未聞で対応できるまで、少し時間が必要でした...
その間、彼と彼のスタイルをマネしたライダーは
使い古したヘルメットバイザーなど硬いものを成形し、
テープで巻き付け、スライダーの代用をしておりました。
何とかできないかとダイネーゼは試行錯誤し、
それからスーツに埋め込む史上初のスライダー、
愛称は"ヤマアラシ"が誕生しました😊
滑りやすくするためにレザーの楕円に形を変え、
交換しやすいようにマジックテープがつき、
さらに摩擦抵抗を減らすため素材が樹脂に変わり、
改良を重ね今のスライダーになったのです👏
ブログを書いている途中で奇跡が起こりました😲
箕面店にご来店いただいたお客様が当時のものを
持っているということで見せていただきました👏
赤い円でマークしたところに確かに
"DAINESE"の文字が分かりにくいですがございました!
こんな偶然もあるものですね🤣
実はもっとダイネーゼが現在のプロテクションに
大きく貢献している点があるのですが、
さすがに長くなってしまいますので、
Part.1はここまでとさせていただきます...!
Part.2をお楽しみに!
それでは次のブログでお会いしましょう!
Arrivederci~🏍️