前回のPISTA GP RRとCORSA Rに引き続き、今回はK6で役立つメンテナンスのご紹介です。
K6をお使いの方で、バイザーロックの動きが固かったり、バイザーを上げる際に動きが悪いという症状がある方もいるのではないでしょうか。
ご自身でもできる簡単なメンテナンス方法をご紹介致します。
まずバイザーの動きが鈍かったりする場合のメンナンス方法をご紹介致します。
原因と致しましては、バイザーメカニズム部分のオイル切れである可能性が高いです。
ご準備して頂く道具は、ヘルメットの付属品のバイザーオイルのみです。
①バイザーを外す
バイザーを一度一番上まで上げます。
左右にあるレバーを下げるとロックが外れます。
②バイザーメカニズムのパーツを取る
バイザーを外した後にバイザーメカニズムのシルバーのパーツ(画像にて赤丸で囲っている部分)を取り外します。
このパーツはつまみながら回すと取ることができます。
左側は反時計回り、右側は時計回りに約90度回すとツメで出てきて止まりますので、上下のツメを引っ掛からないように外します。
※パーツを外した際にバイザーメカニズムに砂利等の汚れが付着している場合はウエスや綿棒などで取り除いて下さい。
③バイザーメカニズムパーツの裏に薄く注油する
パーツの裏側の外周とツメの部分にバイザーオイルを薄く注油します。
あまり塗りすぎてしまうと砂利等の汚れを拾いやすくなるので、薄く塗るのがポイントです。
注油が完了したら先ほどと逆の手順でバイザーメカニズムパーツとバイザーを取り付けます。
バイザーを2.3回動かすとオイルが馴染んでスムーズに動くようになります。
次にバイザーのロックが硬い、もしくは緩い場合のメンテンナス方法をご紹介致します。
K6にもPISTA GP RRとCORSA R同様マイクロオープニングシステム(バイザーがロックはされているが少し開いている状態)が採用されております。
フルロックの際に固く中々閉まらない、もしくはバイザーを下げるとすぐにフルロック状態になってしまうといった症状です。
こういった症状の場合、バイザーメカニズムの位置調整により解消する事でができます。
ご準備して頂く道具は2.5mmの六角レンチ1本です。
①先ほどと同じ手順でバイザーとバイザーメカニズムパーツを外します
そうするとバイザーメカニズムを固定しているボルトにアクセスできるようになります。
②上下のボルトを外さない程度に緩めます
バイザーメカニズムを固定しているボルト2本(画像にて赤枠で囲っている部分)を外れない程度に緩めます。
ボルト部分には前後に動かせるスペースが設けられてるので、こちらを少し動かして調整します。
画像ですと一番奥に固定されています。
③バイザーメカニズムを動かし適正位置で固定する
ボルトを緩めて動かすことにより、一番奥から一番手前まで移動することができます。
※今回は一例として一番奥から一番手前まで移動致しましたが、ヘルメットサイズによって適正の位置は異なります。
ある程度の位置でメカニズムが動かない程度にボルトを仮止めします。
仮止めの状態でバイザーを付けて頂き、ロックがしやすくなったか確認します。
※もしまだロックが硬い場合は、バイザーを外してもう一度メカニズムの位置を調整してください。
ロックがしやすくなったらもう一度バイザーを外してボルトを本締めします。
こちらでロックの調整が完了です。
如何でしたでしょうか。前回に引き続きヘルメットのメンテナンス方法のご紹介でした。
メンテナンス一つで快適度はかなり変わってきます。
今回ご紹介したメンテナンスはダイネーゼ埼玉三郷でも作業可能ですので、お気軽にご相談下さい。
*アフターケアのサポートは国内正規品に限ります。