バックプロテクターってどれを選べばいいの?その疑問にお答えします

作成日 2022年3月6日
By 岡芹(オカゼリ)

現在ダイネーゼではバックプロテクターは5種類あり、どれを選んで良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。今回はそんな中でもお勧めのバックプロテクターを新作を含め3点ご紹介致します。

1.PRO-ARMOR ¥11,990(税込)

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PRO-ARMORはソフトタイプのプロテクターとなっており、通気性と柔軟性が高いモデルです。

PRO-ARMORの特徴であるハニカム形状ですが、よくみると6角形の中にいくつかのラインが入っているのにお気づきでしょうか。

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必要な箇所には六角形の中にラインを増やし強度を高め、柔軟性が必要な箇所にはラインの本数を減らし柔らかくすることでフィット感と安全性を両立しています。

欧州安全基準CE - Cat. II - EN1621.2/2014 Level 2に適合しており、第三者機関からも高い安全性が認められています。

実際にジャケットに入れてフィット感を確かめてみました。

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背中にプロテクターが入っているという感覚はあるものの、それにより動きにくさを感じることはありませんでした。

重量も350g(G1サイズ)と軽量で、背中に入れても重量感を感じることは御座いません。

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ライディングポディションを取った際も、生地が引っ張られて動きにくいといったことも御座いません。

全体的に背中に触れている感触がありますが、特に背骨を中心にしたラインに大きく触れている感触が御座います。

通気性に優れているので、メッシュジャケットなどにお勧めなモデルです。

 

2.PRO-SHAPE ¥9,900(税込)

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PRO-SHAPEはダイネーゼのバックプロテクターの中では一番最新モデルとなっております。近年TEXパンツやジャケットによく採用されているPRO-SHAPEシリーズにバックプロテクターが追加されました。

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PRO-SHAPEシリーズは薄くて軽いというのが最大の特徴です。今回のバックプロテクターも同じソフトタイプのPRO-ARMORと比べ、薄く仕上げられています。

非常に薄いPRO-SHAPEですが、欧州安全基準CE - EN1621-2 Level1 に適合しており、安全性は確保されています。

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全体を見てみるとダイネーゼのロゴが何処にも無く少し寂しさを感じておりましたが、探してみると一番下にしっかり入ってました。

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柔軟性も確かめてみました。どちらとも同じぐらい柔軟性がございますが、PRO-SHAPEの方があまり力を入れずに曲げることができました。またPRO-ARMORは厚みがある分、曲げると若干反発力が強めに感じました。

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実際にジャケットに入れてみました。第一印象は"軽い"ということです。重量は260g(G1サイズ)と最軽量モデルとなっている為、バックプロテクターを入れていることを忘れてしまいそうになります。

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フィット感はPRO-ARMORとかなり似ており、同じく背骨を中心にしたラインに大きく触れている感触が御座います。

軽さと高い柔軟性を重視される方にお勧めなモデルです。

 

3.PRO-SPEED ¥12,650(税込)

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今回ご紹介するモデルの中では唯一のハードプロテクターです。

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外側の硬質素材の中に、銀色のハニカム構造が入っているのがお判りでしょうか。こちらはアルミニウムで構成されており、優れた強度を通気性を両立しています。

外側の硬質シェルが衝撃エネルギーをまず表面で分散し、内側のアルミニウムが分散しきれないエネルギーを吸収する二重の耐衝撃性を有しています。

PRO-SPEEDは欧州安全基準CE - Cat. II - EN1621.2/2014 Level 2に適合しています。

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形状をみてみると端に近づくにつれてカーブ形状になっているのがお分かりでしょうか。

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そして背中に触れる内側が湾曲した形状をしております。これにより背中へのフィット感を高めています。

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ハードプロテクターは硬くて動きにくいというイメージをお持ちの方も多いと思います。しかしPRO-SPEEDは三か所に可動域を採用することにより、ポディションを取った際に背中に合わせて動くように造られています。

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実際にジャケットに入れてみました。重量はPRO-ARMORと同じ350g(G1サイズ)ですが、背中へのフィット感が高いのでPRO-ARMORより軽く感じました。

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乗車姿勢を取ってみた際に、背中へのフィット感が一番高いのがこのPRO-SPEEDでした。立体的に湾曲した形状により背中に自然にフィットし、先ほどご紹介した可動域も相まって非常に動きやすいです。

PRO-ARMOR・PRO-SHAPEは背中の中心ラインにプロテクターが当たる感触が御座いましたが、PRO-SPEEDはプロテクターが背中を包み込むような感触です。

ハードタイプの特性により安全性を最重視したい方にお勧めなモデルです。

 

 

いかがでしたでしょうか。今回はお勧めなバックプロテクターを3つご紹介致しました。各観点からランク付けをすると下記のような順番となります。

①安全性

PRO-SPEED>PRO-ARMOR>PRO-SHAPE

CE基準×材質を考慮した総合的観点より、上記のような順番となります。PRO-SPEEDとPRO-ARMOは同じLevel 2ですが、硬質素材を使用している観点からPRO-SPEEDを1位にしました。

 

②重量

こちらは実測値で言うと、

PRO-SHAPE(260g)>PRO-ARMOR(350g)=PRO-SPEED(350g)
※全てG1サイズでの数値です。

となりますが、今回は私の体感にて下記のように順位を付けてみました。

PRO-SHAPE>PRO-SPEED>PRO-ARMOR

やはりPRO-SHAPEは一位に相応しい軽さでした。PRO-SPEEDとPRO-ARMORは数値で比べると同じですが、実際に着用するとフィット感の関係か、PRO-SPEEDの方が軽く感じました。

 

③通気性

PRO-SHAPE=PRO-ARMOR>PRO-SPEED

メッシュ面積を多く持つPRO-ARMORですが、PRO-SHAPEと比べると厚みがあるので若干熱が籠りやすく感じました。

PRO-SHAPEはメッシュ面積でいうとPRO-ARMORより少ないですが、最大の特徴である"薄さ"が大きく貢献し背中の熱は籠りにくかったです。

PRO-SPEEDも通気性は高いモデルですが、他モデルと比較すると少し苦しい部分があります。

 

以上の事をまとめますと、

重量を重視される方は"PRO-SHAPE"

安全性を重視される方は"PRO-SPEED"

バランスを重視される方は"PRO-ARMOR"

がお勧めです。何を重視するかによってプロテクター選びも変わりますね。

なおジャケットの年式・モデルによっては背中のポケット形状が特定のプロテクターモデルのみに対応している場合がございますので、ご不明な場合はスタッフまでご確認下さい。

 

今回ご紹介致しました3モデルは三郷店で実際にご試着も可能です。

バイクに乗るのが気持ち良い今の季節、是非バックプロテクターも入れて安全に走りましょう。

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私も早速友人とツーリングに行ってきました。気温も丁度良く気持ち良く走れましたが、花粉が少々飛んでいて鼻水が止まりませんでした...。

Tags: ジャケット, ツーリング, ストリート・ロード, モーターサイクル, プロテクター, ダイネーゼ

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