そろそろレーシングスーツに袖を通し、サーキットへ向かう準備を始めている方も多いのではないでしょうか。
タイムアップを狙う高揚感は何にも代えがたいものですが、サーキットを最後まで笑顔で走り切るための大前提は、やはり"確かな安全性"にあります。
心に余裕を生むほどの安心感は、ライディングをよりアグレッシブに、そしてより楽しいものへと変えてくれます。



先日イタリアのミサノサーキットでは、ダイネーゼ主導のProject APEX 2026が開催されました。バレンティーノをはじめ、MotoGPやWorldSBKで活躍するトップライダーたちが一堂に集結。
開発エンジニアたちとともに、極限状態での実走テストを通して未来のプロテクション技術を磨き上げるという一大イベントです。
そこで培われた安全思想や技術は、巡り巡って私たちが手にする製品へとしっかりと還元されています。

そんな世界最高峰の安全装備の中でも、手元の操作性と安全性を左右する欠かせないギアがグローブ。今回は、まさにそのプロライダーたちが全幅の信頼を寄せるフラッグシップモデルFull Metal 7をご紹介します。
FULL METAL 7 GLOVES
FULL METAL 7 GLOVESは、最高のパフォーマンスとプロテクションを提供するために作られたモーターサイクル用グローブです。 耐久性の高いゴートスキンレザーを使用し、ナックルにはPro-Tek製チタニウムインサート、手のひら、指、手の甲にはケブラーインサート、小指と舟状骨には補強が施されています。
※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。
フィット感

スタッフが実際に試着してみました。着用スタッフは指の付け根あたりの手の甲を基準とした外周で20cmとなっており、普段Sサイズを着用しています。今回もSサイズが丁度良いサイズでした。
締め付け感のない絶妙なフィット感でありながら、無駄な余りも出ないこの美しいシルエットは、歴代モデルから熟成されてきた立体裁断の技術の高さを実感させます。
素材にはしなやかなドラムダイ ゴートスキンを採用。新品特有の突っ張り感がなく、最初から手に吸いつくような柔らかさで、レバー操作にも一切のストレスを感じさせません。

グローブをはめて軽く握り込んだ瞬間まず驚くのが、Pro-Tekナックルプロテクションの収まりの良さです。このプロテクションは、衝撃吸収性に優れたPU(熱可塑性ポリウレタン)をベースに軽量なチタニウムプレートを融合させたもの。
堅牢なプロテクションでありながらゴツゴツとした違和感がなく、手の動きにしなやかに追従してくれます。

Pro-Tekプロテクションの特徴は緻密に計算された立体構造です。 人間の手の動きを解剖学的に分析して設計されているため、レバー操作のために深く握り込んだ際でもプロテクションが手の動きに追従するように設計されています。

指先も伸縮素材を採用しており、クラッチ操作なども突っ張る感触が無く非常にやりやすいです。
また、風を受ける前面部にはパンチング加工がされており、グローブ内を快適に保つように設計されています。

指の付け根にはストレッチ素材を採用しており、操作性に貢献しています。
実際にハンドルからブレーキレバーに指の伸ばす際にも、このストレッチ素材が上手く機能してスムーズに操作することができます。
安全性

転倒時に地面と擦れやすい箇所にはスライダーを装備。"Pro-Hand"という技術を採用しており、従来のハードプロテクターよりもハンドルからの感触をより得られやすくなっています。
レーシングアクシデントにおいて、最も路面と接触しやすく、かつ複雑な怪我を負いやすいのが"小指”です。そんな小指にはDCPシステムを採用。
このシステムは、転倒して路面を滑走する際に、指の関節が不自然な方向へねじれる(捻転)のを物理的に抑制する構造になっています。

縫製は防弾チョッキにも使用されているケブラー繊維を使用し、縫い目部分にも最大限に強度を持たせることで、万が一のアクシデント時に縫製部分から裂けにくくする最善のつくりになっています。
また、手の平と手の甲は一枚革を使用することで最大限の耐性を確保し、縫い目を少なくしています。ステッチが必要な箇所には、最も強いアラミド繊維の糸を使用しております。
Full Metal 7はプロテクションなどを再設計することにより、安全認証レベル2(Level 2 EN 13594)の認証を取得しています。操作性はそのままに、より安全に走行することができます。
まとめ
確かな安全性があるからこそ、ライダーは余計な不安を捨て、目の前の1コーナーに全神経を集中させることができます。Full Metal 7が手元にもたらす安心感は、あなたのライディングをさらなる高みへと引き上げてくれるはずです。
手元の感覚はライディングの楽しさとタイムに直結します。ぜひ店頭で実際に手を通し、この吸い付くようなフィット感と安心感を体感してみてください。