日差しも徐々に和らぎ、過ごしやすくなるこの時期は、ツーリングに最適なシーズンである一方、ウェア選びが難しいシーズンでもあります。本記事では、残暑のツーリングを快適に楽しむためのアイテム選びについて、老舗バイクウェアメーカーであるダイネーゼの視点から解説いたします。ぜひ最後までご覧くださいませ。
最大の敵は「気温差」
「最近は9月も結構暑いから……」と感じる方も多いのではないでしょうか。実際、その通りです。
ただし、それはあくまで日中の話。8月末頃になると日没も徐々に早くなり、朝晩には少しひんやりとした空気を感じる日も増えてきます。
つまり、まだまだ暑さが残る一方で、一日を通して同じ気温というわけではありません。時間帯による気温差が大きくなるのも、この時期の特徴といえるでしょう。
例えば、福岡市内で8月の気温差はこんな感じです。
| 福岡市気温 | 平均気温 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 最高-最低 |
| 8月 | 28.3℃ | 32.7℃ | 25.0℃ | 7.7℃ |
猛暑といえど一日の中で7.7℃も変化するのです。
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さらに、ツーリングでは「走る場所」によっても気温が大きく変わります。
一般的に、標高が100m高くなるごとに気温は約0.65℃下がるといわれています。平地で30℃あったとしても、標高700mまで上がれば単純計算で約4℃低くなることになります。
九州地方の定番ツーリングスポットである阿蘇の8月気温差も見てみましょう。
| 阿蘇乙姫気温 | 平均気温 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 最高-最低 |
| 8月 | 24.2℃ | 29.3℃ | 20.5℃ | 8.8℃ |
阿蘇乙姫観測所の標高は487mなので、法則でいえばおよそ3℃くらい平地より低いことになります。大観峰(標高935m)などであれば、もっと気温が低いということですね。
このように、阿蘇周辺など標高の高い場所を走る場合には、出発地点とツーリング先で気温が大きく異なることも珍しくありません。
この「時間帯」と「場所」による気温差を考慮したウェア選びが、この時期のツーリングを快適にするポイントです。
8月にウェアを選ぶなら、真夏だけで考えない
買い替えや新たなウェアの購入を8月に検討する場合、目の前の暑さだけでなく、これから訪れる気温差まで考慮する必要があります。求められるのは、「最も暑い時間帯でも快適に走れる通気性」と「気温差に対応できる調整力」の両立です。
単純な話ですが、肌寒くなる時間帯には一枚重ねる。これが最も手軽で効果的な方法といえるでしょう。
例えば、ウインドブレーカーを一枚携行したり、防風ベストのようなアイテムを組み合わせたりする方法があります。
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ウェアの内側や上から一枚重ねることで、冷気が直接身体に当たるのを防ぎ、日中の暑さにはメッシュジャケット単体で対応できます。
ダイネーゼの提案としては、防風インナー付きのメッシュジャケットがおすすめです。
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簡単に脱着できる薄手の専用防風インナーが付属しているため、肌寒さを感じる朝晩や、高地を訪れる際にはインナーを組み合わせてお使いいただけます。
メッシュジャケット単体と比べると価格は上がりますが、真夏の暑い時間帯にはメッシュの通気性を活かし、気温が下がれば防風インナーを追加することで、一着で対応できる温度帯を広げることができます。
真夏だけでなく、その前後のシーズンまで長く活用できることも、防風インナー付きメッシュジャケットの魅力です。
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記事作成 : 谷岡(タニオカ)
2026年06月16日
秋冬を見据える場合は?
9月も後半になると、朝晩と日中の寒暖差はさらに大きくなります。その頃には、夏を中心としたアイテムだけでは心もとない場面も増えてくるでしょう。
実際、平均値での気温と差分はこんな感じです。
| 9月 | 平均気温 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 最高-最低 |
| 福岡市内 | 24.6℃ | 28.9℃ | 21.0℃ | 7.9℃ |
| 阿蘇乙姫 | 20.8℃ | 26.1℃ | 16.5℃ | 9.6℃ |
これからのシーズンを見据えてウェアを選ぶのであれば、より防寒性に優れたモデルを選ぶことが重要です。
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そこで候補となるのが、取り外し可能な保温ライナーを備えたジャケットです。
日差しのある日中はベンチレーションを開けて効率よく換気し、気温が下がる朝晩や日陰では保温ライナーを組み合わせる。さらに厳冬期にはミドラーを追加することで、より本格的な防寒対策も可能になります。
ダイネーゼでは、保温ライナーを備えたモデルを数種類展開していますが、その中でも防水フィルムを採用した「D-DRY」または「ABSOLUTESHELL」モデルがおすすめです。
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ここでは「防水」という点に目が行きがちですが、実際には防風性能も秋冬のウェア選びにおいて重要なポイントです。
冷たい風の侵入を防ぐことで、走行中の体感温度の低下を抑えることができます。さらに、突然の雨にも対応できるため、気温や天候が変わりやすい時期のライディングでは心強い味方となるでしょう。
もう少し冬場を想定したアイテム選びについては、過去の記事でも詳しくご紹介しています。
ぜひ、そちらもあわせてご覧くださいませ。
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「まだ暑いから夏用」「もう秋だから冬用」と単純に決めるのではなく、その日の気温や走る場所、時間帯に合わせて調整できるウェアを選ぶことが、この時期のツーリングを快適に楽しむポイントです。
これから秋のツーリングシーズンを迎えるにあたり、今お持ちのウェアを見直したり、これからの季節に備えたアイテムを選んだりする際の参考にしていただければ幸いです。
ウェア選びでお悩みの際は、ぜひダイネーゼ福岡までお気軽にご相談くださいませ。