長年MotoGPライダーやサーキットライディングで愛用されてきたレーシンググローブ、FULL METAL 6 GLOVESの後継版FULL METAL 7 GLOVESが発売されました。
スムーズで直感的な操作を実現するためには、手を自然な形で動かすことができ、同時にハンドルをしっかりと確実にグリップすることができなければなりません。手は壊れやすい身体の一部であり、転倒時に極端に露出することを考慮にする必要があります。
Full MetalグローブがMotoGP™チャンピオンに愛用されるようになったのは、機動性とグリップ力、そして最大限のプロテクションの両方のニーズを満たすことができるからです。
[ この記事のトピック ]
歴史とこれまでのFull Metalの主な改良点
Full Metalグローブは、1995年にマックス・ビアッジがレースで使用するために製作され、初めてアラミド繊維とカーボンをグローブのナックルに採用したことから始まりました。Full Metalグローブ・シリーズのオリジナル、 初代Full Pro Kは、1997年に発売され、現在では7代目となっています。世代を重ねるごとに、同じ哲学に基づいて開発され、大幅な改良が加えられてきました。
これまでの主な改良点は、下記の通りです。
・チタンの導入
・カフバンドの延長
・手のひらにボルケーノグリップを導入
・調節可能なリストストラップ
・DCPの導入
Full Metal7で導入された改善点
レベル2
Full Metal 7はダイネーゼのグローブとして初めて、最高レベルにもあたるレベル2の認定を受けたグローブです。ダイネーゼがこれまでレベル1の認証にとどまっていたのは、レベル2のプロテクションを達成すると、ライダーの快適性が損なわれてしまうからでした。
アラミド繊維のインサートを手袋の内側に配置し直すことで、保護面積を広げることで快適性を損なうことなくレベル2の認証を受けることが可能になりました。
アラミド繊維
Full Metalモデルのグローブは、最大限の耐久性を追求し、縫い目を目立たなくするために1枚のレザーパネルで構成されており、強靭なアラミド繊維の糸が使用されています。このアラミド繊維は耐摩耗性、耐切断性、耐熱性に優れ、さらに電気伝導率が低く、化学腐食にも強い特性を持っています。これにより、グローブは軽く柔らかく、高い快適性と完璧なフィット感を実現しています。
チタン製Pro-Tekナックル
チタン製Pro-Tekナックルが組み込まれたことで、快適性と動きの自由度が向上し、優れたプロテクションが確保されています。この技術により、プロテクションはグローブの内側に統合され、縫い目が不要になりました。手の動きを考慮した設計により、フィット感が向上し、特にチタンプレートはプロテクションと動きを最大化する形状に再設計されています。 また、チタンプレートはPUベースに注入されており、手の曲がるポイントでの動きをサポートします。このPUベースは衝撃を吸収する能力があり、手へのダメージを軽減します。バイクの機動性やハンドルグリップについても考慮され、Pro-Handシステムの改良によってフィット感がさらに向上しました。
指の構造
小指は特に怪我をしやすい部分ですが、Full Metal 7ではDCPインサートが配置され、指の過度な回転を防ぎます。側面には快適な素材を使用したスライダーがあり、他の指はTPUスライダーで保護されています。ライダーの手の通気性も重視されており、指の上部や付け根に小さな穴が開いていることで空気が流れ、手をドライに保つことができます。さらに、指の構造を見直し、各指の付け根に伸縮性のある布を配置することで、フィット感と感度を向上させています。
着用感
実際に試着してみたところ、Full Metal6と比較して、グリップをしたときのナックルの違和感が少ないと感じ、より操作性が向上している印象を受けました。
レザーグローブ全般に言えることですが、インナーグローブを合わせてお使いいただくと着脱がスムーズになり、汗によるレザーの劣化も防いでくれるのでオススメです。
これからのサーキットシーズンにいかがでしょうか。
皆様のご来店をお待ちしております。
FULL METAL 7 GLOVES 628-BLACK/RED-FLUO L
チタンとケブラーを使用したPro-Tekプロテクションインサートを採用し、最高の快適性と感度を実現したゴートスキン製の革新的なモーターサイクルグローブ。MotoGP™チャンピオンが着用するこのグローブは、素材、快適性、プロテクションにおいて、優れたパフォーマンスのためにダイネーゼテクノロジーの真髄を表現しています。
※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。