AGVは長年、ヘルメットの空力性能にこだわってヘルメットを製造してきました。その空力性能を極限まで高め、素材にもカーボンをふんだんに使用した最上位モデルである”PISTA GP RR"。
今回はそんなPISTA GPの三代目である”PISTA GP RR"をご紹介します。
PISTA GP RR INTREPIDO
AGV PISTA GP RRは、MotoGPライダーが着用する最先端のモーターサイクルレーシングヘルメットです。
※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。
2026年MotoGP世界選手権において、ポイントリーダーの道をひた走っているマルコ・ベッツェッキ選手。彼をはじめとするグランプリライダーたちが使用しているのが今回ご紹介するPISTA GP RRです。本記事ではその安全性と空力性能、フィット感について詳しく解説します。
安全性
ヘルメットの第一の使命は、ライダーの頭部を保護することにあります。
このPISTA GP RRは、空力性能を極限まで追求したからと言って安全性能を犠牲にしていることは全くありません。帽体には100%カーボンを使用し、非常に強靭に造られています。

ヘルメットの表面はこのようになっています。PISTA GP RRに関しては帽体そのものがカーボンで成形されているので、段違いの強度を確保することに成功しています。

シールドのロックシステムにはセンターロックを採用しています。非常に強力にロックされるので、転倒した際にシールドが開いてしまうリスクを可能な限り低減することが出来ます。
バイザーの安全性についても妥協はありません。PISTA GP RRのバイザーは最大5mmという厚さを誇ります。これはAGVの他のモデルと比較しても最大です。
バイザーが厚いと視界の歪みが発生するリスクがありますが、PISTA GP RRのバイザーは歪みなく非常にクリアな視界を確保しています。
シールドのバイザーメカニズムは非常に小型化されています。これによりカーボンの帽体による保護範囲が拡大し、より高い安全性を確保しています。
またこのバイザーメカニズムによって、バイザーの交換が非常に容易になっています。
またPISTA GP RRの淵の部分はなだらかになっており、もし転倒してしまっても鎖骨に与えるダメージを最小限に抑えられるよう設計されています。
PISTA GP RRはAGVのヘルメットで唯一、FIMのホモロゲーションを取得しています。
FIMのホモロゲーションを取得するためのテストは、世界で最も厳格な基準を設けているといっても過言ではありません。主にヘルメットの回転方向の衝撃吸収能力が試験されますが、PISTA GP RRはテストにおいてその基準値を37%も上回る結果を出したのです。
空力性能
PISTA GP RRが他のヘルメットの追随を許さないのが、その卓越した空力性能です。PISTAシリーズは登場以来空力面において多くの改良を重ね、PISTA GP RRにおいて究極と呼べるところまで高められています。
1000分の1秒を争うGPライダーにとって、ヘルメットの空力性能はもはや無視できないレベルになっています。
そうしたライダー達からのフィードバックとAGVの飽くなき空力への執念の融合が、PISTA GP RRの究極の空力性能を実現させました。そしてこの最速の空力を求める旅はこれからも終わることはありません。

PISTA GP RRの卓越した空力性能を生みだしている要素のひとつが、特徴的で大型のリアスポイラーです。
大型のリアスポイラーは後方への空気の流れを安定させ、時速160Km以上の高速域でヘルメットの動的重量を0にすることに成功しています。この時速160Km以上という数値はレースの平均巡行速度に基づいており、PISTA GP RRがレースでの使用を想定されていることが良く分かります。

このスポイラーは、エアロダイナミックハンプを備えたレーシングスーツを組み合わせた時にその真価を発揮します。
画像のようにレーシングスーツを着て高速域で伏せた際、スポイラーとハンプが一体化することで後方への気流の流れはより滑らかになり、最大限のエアロダイナミクスを確保することが出来ます。


またPISTA GP RRは、他ヘルメットと比較して後部の淵がえぐられています。画像はK6Sと比較したものになりますが、明らかにPISTAの方が深くえぐられているのを確認できるかと思います。
後部の淵がえぐられていることで、ライダーが深い前傾姿勢を取っても淵が首に当たらないように設計されているのです。これも、レーシングモデルであるPISTA GP RRにしかない大きな特徴の一つと言えます。

そしてPISTA GP RRの空力性能を語るうえで欠かせないもう一つの要素が、この楔形の顎部分です。この顎部分は単に見た目をスタイリッシュにするためにデザインされているものではありません。
この形状が走行時に受ける気流を切り裂くことで、ヘルメットが受ける空気抵抗を大幅に軽減されるのです。これによりライダーの首への負担や強風時にヘルメットがぐらつくといったリスクを低減しています。

PISTA GP RRの空力性能へのこだわりはまだ終わりません。ベンチレーションの空気取り入れ口や出口にまでそのこだわりは及んでいます。
空気取り入れ口には気流の流れを阻害せずに空気をヘルメット内部に取り込むための独特のガードが設けられています。そして出口にはスポイラーへの気流の流れを滑らかにするためのゴム製のパーツが取り付けられています。

見て下さいこのPISTA GP RRの美しい横顔を。PISTA GP RRの最大の魅力のひとつは空力を追求した先にあるフォルムの美しさにあると私は感じています。
最初からフォルムを意識したわけではないにもかかわらず空力を煮詰めて完成した機能美は、所有欲を大いに満たしてくれると思います。
フィット感
PISTA GP RRはレーシングモデルという事もあり、タイトフィットに設計されています。これは、転倒時の衝撃吸収や高速走行時の安定性確保に寄与しています。



実際に着用してみました。私の頭囲は59cmなのでサイズチャート上Lサイズに該当します。今回もLサイズを着用しております。
被る際は開口部こそ狭いですが、内部はレーシングモデルらしくタイトフィットでした。

頬のチークパットの圧迫は強めですが痛いというほどではありませんでした。チークパットは徐々に馴染んでくるので被り初めの多少の圧迫感は問題ないかと思います。内装の素材自体の肌触りも非常に良く、不快感を感じることは全くありませんでした。

頭頂部についてはアジアンフィットという事もあり強い圧迫感を感じることは無く、長時間被っていても疲れずらいと感じました。
後頭部についても圧迫感や不快感を感じる事は無く、しっかりと頭全体をホールドし頭を左右に振ってもヘルメットの中で頭が動いてしまうといった事は全くありませんでした。


トップパッドの赤いパーツはベロクロで留まっており、このパーツの間隔を調整することでヘルメットを被る高さを変更することが出来ます。
これによりSSなどの前傾姿勢のバイクに乗る際はヘルメットの被る位置を浅くし、ネイキッド系の直立に近いバイクに乗る時は被る位置を深くすることが可能となります。
これは、ライダーが横190°、縦85°というPISTA GP RRの広い視野の恩恵を100%享受するために必要になるものです。


内装は2Dry内装を採用しています。汗を即座に吸収し内装をドライな状態に保ってくれるので、サーキットなどの過酷な環境下や、夏の長距離ツーリングなどでも快適に過ごすことが出来ます。
%20%E6%AD%A3%E6%96%B9%E5%BD%A2%20-%20770x770-Jun-11-2026-07-14-17-5124-AM.png?width=770&height=770&name=%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E7%94%A8)%20%E6%AD%A3%E6%96%B9%E5%BD%A2%20-%20770x770-Jun-11-2026-07-14-17-5124-AM.png)
PISTA GP RRは360°アダプティブフィットに対応しています。万が一サイズ感に不安があったとしても付属の内装調整パットを追加することで自分に合ったフィット感を実現することが出来ます。
まとめ
PISTA GP RRはAGVの技術と執念が生み出した唯一無二のヘルメットです。公道ではオーバースペックと思われるかも知れませんが、PISTA GP RRの性能は公道でも充分ご堪能いただけるかと思います。
プロライダーが命を託すに足ると判断し愛用される理由は、被った瞬間からお判りいただけるかと思います。
世田谷店では各サイズをご用意しておりますので、ぜひ店頭で究極の空力性能とフィット感をお試しください。