こんにちは
今回は、ダイネーゼのエアバッグギアの一つ、"SMART JACKET" について、使用の注意点をご紹介していきます
バイクで公道を走ってるとどうしても考えなければならない事故の可能性
自身が完全に気を付けていても周りの走行車などもいるので、どれだけ気を張っていても「なぜここで...」な状況も発生する可能性はあります
なのでDAINESEはせめてライダーの体を致命的ダメージから守るためにプロテクターを世に広め、そして現在における最高到達点が "マイクロフィラメントエアバッグ" というものとなっております
防御力に関しては、レースで200km/hオーバーで競争するMOTOGPライダーも使用中のDAINESEのレザースーツ内蔵のエアバッグと同じ素材を使用しており、公道においてどこからのダメージが致命的となるのかのデータをもとに、公道走行に最適化された範囲を防御しているもの、かつよりカジュアルに使えるように現在販売しているものが、DAINESE の "SMART JACKET" となります
なのでエアバッグの発動条件も公道スタイルとなっており、主に
ハイサイド:バイクから投げ出され体がぶっ飛ぶ
ローサイド:体が地面で転がったり滑ったりする
正面衝突:バイクで思いっきりなにかにぶつかる
追突:走行中や信号待ち中などにぶつかられる
となっております(SMART JACKET 本体が起動していることが最低条件となります)
SMART JACKET 本体における起動条件としては、説明書では
バイクの振動を感知
または、時速10kmを感知
となっており、感知するとLEDインジケーターは振動して緑に光ります
そんな SMART JACKET ですが、ライダーの安全第一に考えられて作られたものであり、また公道はサーキットに比べて突発的な事故がどうしても起きやすい環境であることから、センサーの感知力がなかなかに敏感になっております
そのため、センサーが感知した体の動きが事故状況であると判断した場合に作動する可能性もゼロとは断言できないです
なので、使用するにあたっての注意事項をいくつかここでご紹介いたします
・電源はバイクにまたがってからONにし、OFFにしてから降車する
バイクに乗るとき、降りるときの動きにセンサーが反応し異常値を感知すると作動する可能性があります
なのでそんな暴発の可能性を限りなくゼロに近づけるために少し手間ですが何卒よろしくお願いいたします
(車でいうところのシートベルト着脱のように習慣化していただければ幸いです)
・電源ボタンは定期的にクリーニングする
電源マグネットボタンを操作する際に、どうしても汗などが蓄積していきます
そのままにしておくとボタン表面にサビが発生する可能性があり、このせいで通電不良となり SMART JACKET の電源が入らないなどの問題が発生する恐れがあります
なのでティッシュやハンカチなどでこまめにボタン表面をふき取っていただければ幸いです
・感知しにくい要素が重なると一時的にLEDが緑→青や赤となる場合がある
SMART JACKET は内蔵されているシステムが全て感知しております
なので乗車姿勢・エンジン特性・シート構造・バイクのモデルなどにより感知できる振動の一定化がどうしても困難となるのでこのようなLED反応が出る場合も稀に発生する可能性もありますが、こちらは製品自体の不具合ではなく、センサーの感知のタイミングなどで起こるものが主となっております
またシステムをアップデートすると解消されることもありますので、気になったら一度SMART JACKETのパソコンアプリに接続してみていただけると幸いです
・充電において、PD(パワーデリバリー)タイプの充電器は非対応
PDとは、USB Type-Cコネクタに対応した給電規格のことで 従来からあるUSBポート経由での給電が最大7.5Wなのに対し、最大100Wと大きな電力を供給できるのが特徴の急速充電規格です
PD対応ケーブルはだいたい USB-C to USB-C のケーブルになってるものが大半なのですが、SMART JACKET の充電には対応しておらず、接続してもLEDが反応しません
なので充電時には、USB-C to USB-A のケーブルがつながる充電器での充電をお願いいたします
(こちらだとほとんどの場合LEDは反応します)
口が丸いほう:USB-C
口が四角いほう:USB-A
安全なライディングをお楽しみください