いつもダイネーゼ大阪箕面店のブログをご覧いただき、
ありがとうございます
では、K1,K-3 SV, K-5 Sについてご紹介いたしました。
後編では、K6とPista GP RRについてご紹介します。
【K6】
K6を持ち上げてみてまず実感するのはその軽さです。
重量はわずか1,350g (ファーストシェルサイズ)です。
カーボン&アラミドコンポジットファイバーシェルでできており、
軽さと強さを両立しています。
ヘルメットは衝撃を受けた時、
EPS(ヘルメット内部の黒い発泡スチロール)で
衝撃を吸収するつくりになっています。
頭の部分はすべて同じ強度ではなく、
デリケートな部分と抵抗力のある部分があります。
そのため、最適な吸収力を得るために、
ヘッドの部位によって5種類のEPS密度に分けられています。
K6のバイザーメカは11㎝²と小さく、
必要な箇所にEPSの厚みを最大限付けられるようにしています。
また、長期にわたって安定した性能を発揮する金属製のシステムを採用しました。
(同じグリッドで撮ったメカの大きさの違い。
写真左:K6、写真右K-5 S)
シェルにどんな繊維を使っているのか、
EPSの密度はどうなのか、
明記しているブランドは実は多くありません。
K6のバイザーは4.3㎜と厚く、より安全性に優れています。
厚いと視界が歪むんじゃ・・・
と感じられたかもしれませんが、
「オプティカルクラス」という光の歪みのレベルを測る実験で、
最高級のレベル1を誇っています。
疲れを感じづらく、長時間のライディングが可能です。
他社のバイザーの厚みはK6と非常によく似ていますが、
オプティカルクラスは提供されていません。
人間の視野角は
水平方向200°、垂直方向130°に対し、K6は
水平方向190°、垂直方向85°の超大型バイザーで、
視界を邪魔することなく、事故率を低減します。
曇り止めには、Pinlock 100% Max Vision ®が付属しており、
湿気の多い日でも視界を邪魔することがありません。
詳細はこちらでお読みいただけます。
ネックロール部分の生地はすべて撥水加工を施し、
合成皮革の範囲を広げ(赤い点線)
ヘルメット内部への水の浸入を防いでいます。
また、ネックロールの形状を変更し風切り音を侵入させにくくし、
外からの断熱性を高めました。
断熱性が高いと汗がこもりそうなイメージですが、
チークパッドとクラウンパッドには2Dry加工を施し、
汗を4秒で吸収、2分で乾燥し肌への不快な濡れ感を軽減してくれます。
なんと50回洗濯しても効果が持続するように設計されています!
K6とPISTA GP RRにみられるこの赤いリボン上の紐ですが、
エクストラクイックリリースシステム(特許取得済)により、
赤い部分を引っ張るとヘルメットが簡単に脱げるようになっており、
深刻な事故が起きた際、頸椎や頭部の損傷を最小限に抑えられます。
【PISTA GP RR】(RR:Racing Replica)
・水平方向190°、垂直方向85°の超大型バイザー(厚さ5㎜)
・Pinlock 100% Max Vision ®付属
・エクストラクイックリリースシステム
等々、
K6と共通する点は多いですが、
PISTA GP RRはさらにAGVのこだわりと情熱が詰まっています。
ピスタで有名なことといえば、
なんといっても100%カーボンであること。
フルカーボンなのは、
FIMサーキットレースに参加するための
FIMホモロゲーションという
必須条件の内の1つ(ワンピース・シェル)であり、他にも
・ストラップ付きリテンションシステム
・ダブルDリングクロージャーシステム.
・シェルと同素材の脱着不可能なチンガード
などがあります。
FIMホモロゲーションは、
一般道での使用には必ずしも必要ではありません。
AGVは、常に安全性を追求するという独自の哲学に忠実で、
公道用ヘルメットにこのホモロゲーションを適用しました。
他の多くのヘルメットは、
直線状の衝突実験、貫通実験を行っていますが、
PISTA GP RRは、直線的な衝撃だけでなく、
斜めからの衝撃のテストも行います。
(写真左:直線、写真右:回転)
何故斜めの衝撃実験も必要なのでしょうか。
ボクシングを例にすると、
ジャブが直線での実験で、フックが斜めでの実験です。
ジャブとフック、どちらの方がダメージが大きいと思いますか?
後遺症などに繋がる確率が高いのはフックです。
回転運動が加わると、脳への損傷の確率が上がるからです。
少し怖い話になってしまいましたが・・・
実際に起こりうる可能性の話です。ダメージを最小限にし、
安全性を高めるために、沢山の工程の実験が行われています。
ピスタは大きなスポイラーが印象的かと思いますが、
空力抵抗係数は前期モデルのPista GP Rに比べてさらに1.9%削減し、
160km/h走行時にヘルメット重量が0になります。
スポイラーは転倒時に地面に引っかかり、
ライダーがゴロゴロ回転してしまうのを防ぐため、
衝突時に外れるような設計になっております。
360°アダプティブ・フィット・システムにより、
17種類の追加パッドを使用することで、
ご自身に合ったフィット感を得ることが可能です。
チークパッドには、Shalimarファブリックが使用されており、
安定したフィット感で高速走行することができます。
またネックロールの形状は、
より快適で人間工学に基づいて設計されており、
(※青い部分、実物は黒色)
ネックロールの外側の表面は、より耐摩耗性を向上しました。
他にもご説明したい点や、
詳細にお話したい点はありますが書ききれません。。。。
AGVヘルメットは、海外ブランドだし頭に合わないのでは・・・
とお思いの方、いらっしゃるかと思います。
これらのヘルメットは
アジアンフィットという、
日本人の頭に合った形状で製作されています。
ご安心ください☺
性能面では文句なしですが、
かぶり心地も大切かと思います。
もし、ブログを見てご興味を持ってくだされば
ぜひ大阪箕面店にご試着にいらしてください♪
皆様のご来店をこころよりお待ちしております。