スタッフインプレ! MotoGPスペックのフルカーボンヘルメット"PISTA GP RR"

作成日 2023年2月9日
By 岡芹(オカゼリ)

MotoGPライダーが使用しているヘルメットをご存じでしょうか。

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そのヘルメットというのが、皆様ご存じのフルカーボンヘルメットであるPISTA GP RRです。

そんなPISTA GP RRを私は2021年の冬に購入し、約1年間使用致しましたので改めてレビュー致します。

 

PISTA GP RR JIS MONO - MATT CARBON ¥196,900(税込)

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私は頭のサイズが59cmと、サイズチャート上ですとLサイズに該当致します。しかしPISTA GP RRですと付属のパッドでサイズ調整ができる"360°フィット"に対応している関係で、元からついている内装が少々薄めに造られてます。その為今回はMサイズでピッタリでした。

 

①見た目

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※オプションのスモークバイザーを装着し、各部にステッカーを貼ってます

PISTA GP RRの特徴の一つである100%フルカーボンシェル。この美しい綾織カーボンの模様はいつ見ても見惚れてしまいます。

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AGVといえばこの形をイメージする方も多いのではないでしょうか。顎元が絞り込まれており、後ろには大きなスポイラーを装備。見た目からして非常にやる気を感じさせるデザインです。

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RRからスポイラーは丸みのあるPRO SPOILERに進化しています。このPRO SPOILERより空気抵抗の数値が1.9%削減され、MotoGPの平均速度である160kmにおいてヘルメット重量を感じなくなるように設計されています。

実はこのスポイラー、PISTA GP/GP R/GP RR/Corsa R全て互換性があるので、GP RRのPRO SPOILERをGP/GP R/Corsa Rに取り付ける事が可能です。

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頭頂部も空力を研究し、真ん中が窪んだラインが後頭部まで繋がっています。

 

②フィット感

ヘルメットのお問合せで一番多いのが、AGVがちゃんとフィットするか不安という疑問です。

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日本に正規で入荷しているAGVヘルメットに関してはアジア人用に設計されたアジアンフィットになっています。なのでヨーロッパフィットのヘルメットに多いこめかみ付近が痛い...なども基本的に御座いません。

私は典型的なアジア人の頭の形をしているので、フィット感に関しては違和感や痛みなど無く快適に使用できております。

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また、PISTA GP RRは冒頭でご紹介致しました付属のパッドでサイズ調整ができる"360°フィット"に対応しています。

私は購入当初は特にパッドを追加せず全体的にピッタリでしたが、半年程度使用した段階で内装が少し馴染んた影響か、頬と後頭部付近が少しゆるくなってきました。

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現在は追加パッドを左右に一枚ずつ、後頭部に2枚追加し、フィット感を保っています。購入した後もフィッティングができるというのは安心です。

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実際に被ってみると、レーシングヘルメットなので頬のホールド感が強いです。しかし不快な締め付けではなく、しっかりとホールドされているフィット感です。私は様々なメーカーのヘルメットを使用してきましたが、頬周りの関してはPISTAが一番タイトです。

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店舗ツーリングや通勤などで高速道路もかなりの距離を走りましたが、先程ご紹介したPRO SPOILERと頬周りの高いホールド感によって、高速巡航時でもブレたりすることは殆どありませんでした。安定性が高く、速度感覚が麻痺してしまうほどです。

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被り心地は全体的に少し浅めに設計されています。こちらはタンクに伏せても前が見やすいようにあえて浅く設計されており、こういうポイントもレーシングヘルメットならではです。私のバイクは前傾姿勢が強いので、高速道路などで少し伏せた時でも安心して前が見えます。

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ここまでのレビューを見るとやっぱりPISTAはスポーツタイプのバイクじゃないと使いにくいのかな...と疑問に思った方も多いと思います。

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PISTAはトップパッドの調整により、お乗りのオートバイに合わせて被る角度の調整が可能です。私の乗っているオートバイは前傾姿勢が強いオートバイですが、基本的にツーリングメインなのでMEDIUM寄りに設定しております。

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深い前傾姿勢を取った際にレーシングスーツのハンプ部分に当たらないよう、後端部がカットされた形状をしています。その恩恵としてツーリング中に周りの景色を見るときでもかなり首を動かしやすいです。

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フィット感で一番お問合せが多いのが、インカムを装着した状態で違和感無く被れるかどうかです。PISTA GP RRはレーシングモデルの為、スピーカーホール等は無く、インカムを取り付ける前提では御座いません。
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K6などのインカム装着を想定されているヘルメットに比べると、取付・フィット感などは少々工夫が必要となります。しかし最適なスピーカー位置を見つけると特別違和感無く使用することができるのでインカムのフィッティングに関しましては、是非店頭にてご相談下さい。

 

③ベンチレーション

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額部分の三か所に関しては一般的なスライド式の開閉機構は付いておらず、付属のゴムの蓋を嵌める形になります。サーキット走行ではベンチレーションの開閉はあまりしないという前提で設計されているのがわかりますね。

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顎元はシェル内側のレバーにて開閉可能。リアは熱の排気用なので開閉機構はございません。

走行してまず驚くのが額部分の風抜けの良さです。他のヘルメットとは比較にならないぐらい通気性が高く、特にレーシングポディションを前提に造られているので、伏せた時は驚くほど風が抜けます。

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顎元も空気をより取り込む為、ツノのようなエアフローダクトを装備。このエアフローダクトのお陰で風を掬い上げるかのように口元に飛び込んできます。その為夏場でも内部に熱が籠らず快適に使用できました。

 

④視野角

PISTA GP RRの視野角は非常に広く、横は190度という圧倒的な数値を誇ります。

バレンティーノも「TV画面から映画のスクリーンに変わったみたい!」と評した圧倒的なワイドビューです。

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写真ですとほぼ真横から撮影しておりますが、私は実際にこの角度まで撮影しているスタッフが見えています。

横の視野角が広いと、周りの車や道路の凹凸など様々な情報をより多く得ることができるので安心できます。また、これは私の感想ですがPISTAを被ると自然と気が引き締まります。

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上下の視野角もフルフェイスモデルとしては圧倒的な視界85°を実現しています。実際にタンクに伏せた状態でも目線の先に額部分が入ることなく、しっかりと先を見る事が出来ます。

 

⑤まとめ

様々な観点からレビュー致しましたが、何より所有感が非常に高いヘルメットです。

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MotoGPライダーと同じヘルメットを被れるという特別感。そして何より美しい綾織カーボンの模様。PISTAを被りたくてバイクに乗ってしまう...そんな魅力がPISTA GP RRにはあります。

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サーキット思考が強いヘルメットですが、高い空力性能・広い視野角のおかげでツーリングでも快適に使用できます。台場店では実際にご試着も可能となっておりますので、是非お気軽にスタッフにお声がけ下さい。

Tags: ツーリング, レーシング, サーキット, スタッフインプレ, AGV

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