こんにちは!
今年の梅雨は思ったより雨に降られる機会が少なく拍子抜けですね。
MotoGPは現在夏休みに入り、
8月上旬開催のイギリスGPまで待ちきれません!
さて、今回のブログはMotoGPについてのお勉強です
なんとなく見ていた方へ大変役立つ知識だと思いますので、
ぜひ最後までご覧くださいませ。
最初にMotoGPとはロードレース世界選手権のことで、
各階級に分かれて世界各国の国際サーキットを転戦し、
ポイントランキング制によりチャンピオンを決めるグランプリレースです。
世界選手権の登竜門としてHONDA社とKTM社の250cc単気筒バイクでレースする、
Moto3
Moto3からステップアップし最高峰クラスへ向けて磨きをかけるため、
Triumph社製の765cc直列3気筒のエンジンを使ったカスタム車でレースする、
Moto2
そして誰もが憧れる夢の舞台、世界最高峰クラスは1000ccの4気筒エンジンを使用し、
メーカーの威信をかけて造り上げたプロトタイプでレースする、
MotoGP
内燃機関(エンジン)だけでなくMotoGPには電動バイクによって行われるレースもあります。
Ducati社によって製作された電動スポーツバイクでレースする、
MotoE
この4クラスでそれぞれチャンピオンシップを争います。
さてさて、
実際MotoGPを見ていると教習所では絶対教えられない乗り方、
公道走行ではなかなかしない乗り方をしております。
お次はそれを見ていきましょう。
レースがスタートすると、長いストレート抜けて第1コーナーへ向けてブレーキングをしますが、
ここでライダーが行っているこの内側の足を出す行為。
今では約90%のグランプリライダーがしている今ではトレンドの乗り方ですが、
誰が最初にやり始めたのか?
MotoGPとDaineseに大きな影響を与えた英雄、
Valentino Rossi #46 (バレンティーノ ロッシ)が2009年あたりに試しにブレーキングで内足を出してみると、
「理屈はよく分かんないけど、足を出してみたらうまく走れた👍」
と好感触を得たことを発端とし、マネをしたライダーも以前よりも早く走れたこともあり、
現在のトレンドとなりました。
しかし、全員がしているわけではないのが面白いところ。
乗り方はトレンドには沿うが細かい部分は十人十色、千差万別なんですね🤔
しかし、皆さんこう思いませんか?
右コーナーを曲がるとき、右足を投げ出してしまうと、
リアブレーキが使えないのでは...?
ごもっともな疑問です。
実はGPバイクは右足をペダルから外していてもリアブレーキを使える仕様になっております。
それをかなえてくれるのがこの"サムブレーキ"。
左親指でリアブレーキを操作するデバイスで右コーナーでのブレーキングに非常に重要な役割を担っております。
レーサーの中には右足のブレーキペダルを使わずサムブレーキだけを操作するレーサーもいれば、
サムブレーキの感覚を嫌って使わないレーサーもいます。
ライディングというものは奥が深すぎますね...😥
先ほども見せたお見せしたハンドル回りですが、
普通のバイクならウィンカーやホーン、ハザードなどのスイッチボックスがついている場所に、
何やら信号機のようなこの怪しいボタン。
次にお見せする画像に深くかかわりがございます。
この二つの写真を見比べてみて気づくことはございませんか?
じっくり見てみると同じ車両なのですが"車高"が違うことに気づくと思います🤔
これはドゥカティがルールブックのグレーゾーンを突いて発明したとっておきの機構で、
"ライドハイトデバイス"というもの。
加速時にアクセルを開けすぎるとフロントタイヤが浮くウィリー状態になります。
見た目は派手でカッコいいですが、高くフロントが浮いてしまうと大きなタイムロスになりますし、
不安定であまり舵も効かず大変危険な状態です。
ライドハイトデバイスが導入されるまでウィリーしないようにアクセルワークを慎重に行う必要がございました。
バイクの構造はすごく興味深く、リアの車高を落とすとフロントタイヤとリアタイヤの距離を長くすることできます。
それによりウィリーの抑制ができ、直進安定性が増して加速力を格段に上げることが可能になります。
直線での早さを競うドラッグレースマシンと同じ原理ですね!
このライドハイトデバイスの搭載により、
スタートとコーナー立ち上がりの際車高を落とすことで加速性能が飛躍的に向上し、
マシン開発がより複雑化しました。
しかし、この大変便利なライドハイトデバイスですが、
2027年には使えなくなってしまいます😲
というのも2027年をもってMotoGPのルールが大幅に改定されることが決まったのです。
分かりやすくまとめると大きく変わるのは以下の点です。
・ライドハイトデバイス使用不可
・排気量を1000ccから850ccへ減少
・フロント空力パーツを600mmから550mmへ縮小
など他様々な点が変更されこれは市販車にも大きく影響を及ぼすやもしれませんね...
エンジン、車体、空力、電子制御などすべてが1から造り直しとなるので、
現在のドゥカティー一強の状態も今後どうなるか分かりません。
2027年のレギュレーション変更を機にSBKで絶好調のBMWが、
そのワークスライダーでダイネーゼライダー、
Toprak Razgatlioglu #54 (トプラク ラズガットリオグル)と参戦することを計画しているらしく、
また昨年KTMの傘下に入ったMV AgustaもGPクラスで復活参戦する意向を示していることもあり、
今後のMotoGPはバイクの歴史において大きな転換点となること間違いなしです😲
いかがでしたでしょうか?
いまさら聞けないMotoGPのアレコレをご紹介いたしました。
ここから夏休みを明けるとMotoGPも後半戦に入り、ポイントランキング争いが一層激しくなります。
ぜひ皆さんも関心を寄せるメーカーや選手がおりましたら一緒に応援しましょう!
(ちなみに言わずもがな私はKTMとVRを応援しております😊)
それでは次のブログでお会いしましょう!
Arrivederci~🏍️