ヘルメットは一つあれば十分?
そう思っていた私が、実際に複数モデルを使い分けてみて気づいた”意外な違い”があります。今回は、スタッフの実体験をもとにその理由をお伝えします。ぜひ最後までご覧くださいませ。
1.ヘルメットはひとつでいい?
「このヘルメット欲しいけど、頭はひとつだし、増えてもなあ」
そんな声をよく耳にします。たしかに、頭も身体もひとつ。
それなのに、複数のヘルメットをもつ意味はどこにあるのでしょうか?
私自身、これまでAGVの様々なヘルメットを並行して使用してきました。
今回は、実際にどのように使い分けてきたのかをご紹介します。
2.シーンによって使い分ける
最も一般的な使い分けは、「シーンごと」ではないでしょうか。
私も以前、バイク通勤をしていた頃は「ツーリング用」「通勤用」「サーキット用」と3つのヘルメットを使い分けていました。
そうして、それぞれ使い方が違うことで、ある変化に気づいたのです。
3.劣化具合の違いに気づく
使用頻度の高い通勤用ヘルメットが、真っ先に変化を見せました。
毎日の走行で、虫の跡、バイザーの日焼け、飛び石によるシェルの傷などが目立つようになったのです。
当時、通勤用に使っていたのは、すでに廃盤となっている「CORSA R」。
ロード向けのハイエンドモデルだったので、「これは少しもったいないかも」と感じ、新たに「K1」を購入し、「K1」は通勤用、「CORSA R」はツーリング用として使い分けることにしました。
4.使い分けで見えてきたそれぞれの特性
通勤とツーリングでヘルメットを使い分けていくうちに、モデルごとの特性がより明確に見えてきました。
通勤用とした「K1」は、使用頻度が高く傷つきやすい分、コストパフォーマンスに優れたモデル。
フィッティングも程よいホールド感で良好、重量もそこまで気にならず、毎日の使用でもストレスを感じません。もちろん、ツーリングでも十分な性能を発揮します。
一方、「CORSA R」をツーリング専用にしてからは、空力性の差に驚かされました。
毎日被っていると気づきにくい部分ですが、「K1」と比べると明らかにシェルが”風を切っている”感覚があります。
これは、現行モデルの「PISTA GP RR」にも通ずる技術で、サーキット最前線で培われた空力性能が、一般ライダーにも体感できることを意味します。
そのおかげで、高速走行時でも頭部がブレず、ライディングにより集中できました。
さらに、同じ重量(約1500g)でも、空力の違いによって軽く感じることも発見。空気の流れが整っているモデルほど、下からの空気抵抗(Zリフト)が働き、実際のよりも軽い感覚で走れるのです。
結果的に、「CORSA R」をツーリング用に切り分けたのは正解でした。
5.楽しみ方で増やしたっていい
ヘルメットを増やすこと自体は、何も悪いことではありません。
私のように「通勤用」と「ツーリング用」分けるのもいいですし、さらにいえば私は「サーキット用」も所有しています。
モデルは「PISTA GP RR」。
「CORSA R」で実感した空力性能に惚れ込み、「サーキットで使ったらどうなるんだろう」というワクワクが、もう一つヘルメットを増やすきっかけになりました。
このように、バイクの楽しみかたは人それぞれ。
ツーリング、通勤、サーキット——もし私が林道に挑むことがあれば、きっとオフロード用を追加していることでしょう。
6.「お気に入り」ほど使い分けたい
先述の通り、通勤などで使用頻度の高いヘルメットほど消耗します。シーンや楽しみ方で使い分けることで、それぞれを長く大切に使い続けることができます。
つまり、「お気に入り」ほど複数のヘルメットを並行して使う方が、結果的に長持ちし、快適な状態を保てるのです。
AGVでは、通勤・ツーリング・サーキット走行など、それぞれのバイクライフに合わせてヘルメットを幅広く展開しています。
店頭ではスタッフ自身が実際に使用したフィッティングや使用感をもとに、最適なモデルをご提案いたします。
どうぞお気軽にご相談ください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。