2022年12月より、ダイネーゼのバイク用エアバック「Smart Jacket」が警視庁の交通機動隊(白バイ隊員)に正式採用されました。
安全意識が高まっている昨今、バイク用エアバッグは事故の際に致命的な怪我を防ぐために非常に有効であり、この警視庁の採用は、日常的にバイクに乗るプロフェッショナルの方々もその必要性を認識していると言えるでしょう。
前回のブログでは「D-air®」の仕組みをお伝えさせて頂きましたが、この記事では、バイク用エアバッグの必要性と合わせて、ダイネーゼの新型エアバッグ「SMART AIR」の特徴を解説していきます。
[ この記事のトピック ]
バイク用エアバッグの必要性
バイクに乗ることは、自動車に比べてリスクが高いとされています。事故発生時、ライダーは、衝撃をそのまま体に受けてしまいます。致命傷になってしまう部位はどこになるでしょう。
バイク事故での致命傷部位
頭部+胸部で60%以上
出典 : 二輪車の交通死亡事故統計(警視庁)
ここで、エアバッグの導入が大きな役割を果たします。
頭部はもちろんヘルメットで守る以外にありませんが、胸部・背中をハードプロテクター以上の安全性で守るエアバッグは、衝突時の衝撃を分散、吸収し、内臓損傷や骨折のリスクを劇的に低減します。
バイク用エアバッグの使用率
エアバッグの衝突時の安全性は理解していただけたと思います。では実際はどのくらいのライダーがバイク用エアバッグを使用しているのか、警視庁の二輪車の交通死亡事故統計からシュミレーションをしてみたいと思います。
下記の資料は、2024年7月から8月にかけて各警察署における街頭活動を通じて二輪車利用者3,369人から胸部プロテクターの着用状況および着用プロテクター種類を聞き取り調査した結果になります。
胸部プロテクター着用率の推移
出典 : 二輪車の交通死亡事故統計(警視庁)
2024年は9.8パーセントで、前年から0.6ポイント増加しました。安全意識の高まりで徐々に胸部プロテクター着用率は上昇してきています。
では、エアバッグの使用率はどのくらいでしょうか。
エアバッグ式使用率
4.5 パーセント
出典 : 二輪車の交通死亡事故統計(警視庁)
エアバッグ使用人数
1,000人中 5人
この結果は、警視庁の二輪車の交通死亡事故統計の数値からのシュミレーションになります。
バイク事故で胸部・背中の致命傷を防ぐことが出来れば、ライダーの命が守られる可能性が高まります。
ハードプロテクター以上の安全性を誇るエアバッグを身に着ける必要性を認識していただけたかと思います。
ダイネーゼ埼玉三郷店では致命的な怪我を防いでいただくためにエアバッグ使用人数が1人でも多くなっていく事を望んでおります。
それでは、2024年秋に発表されましたダイネーゼの新型ベスト型エアバッグ「SMART AIR」の特徴をご紹介いたします。
新型エアバッグ「SMART AIR」の特徴
完全ワイヤレス式エアバッグ
SMART AIRは、完全なワイヤレス式であり、ご自身のバイクとの連結は一切必要としません。ケーブルでつなぐこともありません。
内蔵されたシステム部分には、「3つの傾斜センサー」「3つの加速度センサー」「GPS」と計7つのセンサーが含まれておりアクシデントの際に身体の動きや追突・衝突等の衝撃を感知して展開する仕組みです。
最大3回まで起動可能なエアバッグ装備
SMART AIRは、エアバッグ本体及びベストに損傷がない場合、別売りのガスジェネレーター(¥16,500 税込)を交換することで、最大3回まで起動できるようになりました。
ガスで膨らんだエアバッグは5分ほどで元の状態に戻ります。元の状態に戻った後、ガスジェネレーターを交換することで最大3回の起動に対応しています。3回目の起動後は、別売りのエアバッグ(¥37,950 税込)の交換が必要です。
高い衝撃吸収性能
SMART AIRは、モーターサイクル用プロテクターの認証ではなく、モーターサイクル用エアバッグの欧州安全認証を取得しており、高い衝撃吸収性能があります。
胸部はDOLOMITICERT procedural guideline (2016/425) - EN 1621-4 CC Level.2を取得しており、胸用ハードプロテクター8枚分の効果があります。また背中部分は、DOLOMITICERT procedural guideline (2016/425) - EN 1621-4 CB Level.2を取得しており、背中用ハードプロテクター7枚分の効果があります。
前モデルのSMART JACKETよりも300g以上の軽量化を実現しつつも高い衝撃吸収性能があります。
専用アプリでスマホ管理
SMART AIRは、専用のアプリ「D-air® App」を携帯電話もしくはタブレット端末にダウンロードしていただき対象のD-air®製品をペアリングしていただくことで、バッテリー残量の確認、起動回数の確認、シッピングモードの切り替え、ファームウエアのアップデートなどを管理していただく事が可能です。
Androidデバイス用をダウンロード
Downroad From Google Play
Appleデバイス用をダウンロード
Downroad From Apple Stoer
現在、ダイネーゼ埼玉三郷店では下記のモデルをご用意しております。
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SMART AIR
Smart Airは、最大3回まで起動可能なエアバッグを装備した、新しいD-air®ファミリー。万が一の起動時には、ご自身でガスジェネレーター(別売)の交換が可能です。
※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。
実際にお手に取って頂き、ご試着いただくことも可能でございます。またガスジェネレーターの交換方法や充電方法などお試しいただくことができます。世界最高峰の安全性能をもったダイネーゼのバイク用ワイヤレスエアバッグ「D-air®」を是非店頭にて体感してくださいませ。皆様の御来店お待ち申し上げております。