ダイネーゼ埼玉三郷スタッフインプレッション【SMART AIR 編】

作成日 2024年12月21日
By 池上(イケガミ)

前回のブログにてダイネーゼの最新式エアバッグベスト〝SMART AIR〟の簡単なご紹介をさせて頂きましたので、今回は購入までの経緯とツーリングや通勤での快適性や連続使用可能時間などの使用インプレッション、そして、ガスジェネレーターの交換デモンストレーション等、盛り沢山でお届けいたします。

SMART AIR 001-BLACK M/L image

SMART AIR 001-BLACK M/L

Smart Airは、最大3回まで起動可能なエアバッグを装備した、新しいD-air®ファミリー。万が一の起動時には、ご自身でガスジェネレーター(別売)の交換が可能です。

※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。

 

 

購入に至った経緯

ダイネーゼ埼玉三郷店で働くようになって3年、胸と背中のプロテクターは必ず装着し、安全面に気を配ってバイク通勤しておりましたが、エアバッグ製品の導入までには至っておりませんでした。

幸い事故に遭う事もなくここまで元気に過ごしてはきましたが、40代も後半に向かって徐々に体力の低下も否めない、そんな気配が漂ってきましたので、より安全な装備を身に着けようと思っておりました。

そんな気持ちの変化のタイミングとSMART AIRの発売タイミングが重なりまして、めでたく購入しようと相成ったわけでございます。

 

 

サイズ選びについて

さて、購入することは決めましたが、果たして何サイズを選べばよいのやら。。。

最新式エアバッグベスト SMART AIR も従来通りジャケットの上でも下でも着用できる仕様となっていまして、サイズ展開は(XS/S・M/L・XL/XXL)の3種類となります。

私の愛用しているメッシュジャケットは46サイズ、3シーズンジャケット・D-DRYジャケットは48サイズですが、夏の薄着と冬の重ね着と、ジャケットの上下どちらに着用するのかを考慮しまして、着せ替え人形の如く試着を繰り返しました。

その結果導き出した答えは、M/Lサイズなのですが、主に冬仕様でのサイズ感に焦点を当てております。

下記画像のように私の愛用するミドルレイヤーNO WIND LAYER D1の上に着用するとMサイズが最も良いフィット感となり、

ジャケットの下 Mサイズ 前

ミドルレイヤー+ジャケットIGNITE TEX JACKETの上に着用する場合は、Lサイズが最も良いフィット感となりました。

ジャケットの上 前から

ちなみにですが、脇にありますファスナーを開閉する事で、サイズ変更を行います。

ファスナー閉じればMサイズ

ファスナーを閉じれば Mサイズ

ファスナー解放
ファスナーを開ければ Lサイズ

M/Lサイズで薄着の場合がどうかという懸念がございましたが、逆に若干のスペースがあることによって、スムーズなエアフローが見込めそうで結果的に夏の使用も快適そうな雰囲気です。なお、体に対して極端に大きいサイズの場合は保護性能が適切に発揮できない可能性がありますのでご注意ください

また改めて、夏場の使用についてはお伝えさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。

 

ジャケットの上か下か、それぞれのメリット・デメリット

私の場合、想定される着用方法を全て試したところで、基本的にはジャケットの上に着用しようと決めましたが、上にも下にもそれぞれの特徴がございます。

ジャケットの下に着用する場合

最も分かりやすいメリットとしてはジャケット本来のデザインを損なわないという点が挙げられます。その反面、背中のシステムの張り出しを考慮する必要、すなわち、システム部分の適度なスペースまたは伸縮性が必要となります。

ジャケットの下 Mサイズ 前から
ジャケットの下 後ろから
ジャケットの下 横から

 

ご覧のように大きく背中が張り出しますので、お持ちのジャケットによってはワンサイズ大きい物をご用意して頂く必要が出てくるかも知れません。

なお、万が一の際にはアウターのジャケットが路面との摩擦を最初に受ける事となりますので、SMART AIR のファブリックが損傷してしまうリスクは低くなります。

ファブリックの損傷がない場合は、ガスジェネレーターの交換のみで復旧できる可能性が高く、ランニングコストの低減に繋がります。この点については大きなメリットとなります。

ジャケットの上に着用する場合

まずメリットとしましては、現在手持ちのジャケットのサイズ変更をする必要がありませんので、その分のコストは抑えられるのではないでしょうか。

また、予期せぬエアバック展開を予防する〝バイクにまたがってから電源をONにする〟〝電源をOFFにしてからバイクから降りる〟というアクションを行いやすくなります。

ジャケットの上 前から
ジャケットの上 後ろから
ジャケットの上 横から

 

デメリットとしましては、ジャケットのデザインのほとんどがSMART AIRに覆われてしまう事、万が一の際にエアバッグ自体が損傷してしまうリスクが大きいといった点が挙げられます。

現在の手持ちのジャケットのサイズ感や上記の点を照らし合わせまして、基本的にはジャケットの上に着用して通勤やツーリングに使用しております。

 

スポーツライディングとの相性

それでは、実際の使用感についてもお伝えさせていただきます。

先日のインスタライブでもご紹介させて頂きましたが、私の愛車はDUCATIというスポーツライディングに主眼を置いたバイクになります。ごくごく一般的なペースでワインディング走行を楽しんでおりますが、右へ左へコーナーを駆け抜ける際にも非常に快適な着用感です。

背中にシステム集約されたことによって、前モデル SMART JACKETに比べて腰回りの可動性が飛躍的に向上している事が影響していると思われます。

スポーツライディングにもピッタリ

 

通勤やツーリング時の稼働可能時間

また、通勤やツーリングでの使用に際して、実際にどの程度の連続使用可能なのか気になる方も多いと思います。

公式には12時間の連続使用が可能となっておりますが、日々の通勤片道30分~40分程度の走行時間にて、4%のバッテリー消費がございますので、概ねその通りであるかと思います。

SAバッテリー消費

また、これまでに2回の日帰りツーリングにて使用いたしましたが、バッテリー切れには見舞われませんでしたので、問題ないかと思います。

なお、充電口はUSBタイプCとなりまして、現在市販されているほとんどのUSBケーブルが使用可能です。1泊ツーリング等の際にも充電環境で困るケースは少ないのではないでしょうか。

 

ガスジェネレーターの交換デモンストレーション

先日のインスタライブではSMART AIRのご紹介をさせて頂きましたが、動画11分付近からガスジェネレーターの交換デモンストレーションも行っております。お時間がございましたら、ぜひご覧くださいませ。

 

あとがき

さて、もう少しすっきりと文章を仕上げたかったのですが、結局長分となってしましました。。。少しでもSMART AIRについて分かりやすく楽しくお伝えできていましたでしょうか。

まだまだ、使用されている方が少ない状況ですので、気になる点や疑問点につきましてはお気軽にお問い合わせくださいませ。

これから冬本番でバイクに乗る機会も少なくなるかもしれませんが、来る春に向けて最新エアバッグベストもご検討いただけますと幸いです。

それでは、次回のブログもお楽しみに!

DUCAIとスマートエアー

 

Tags: ストリート・ロード, バイク用エアバッグ, プロテクター, スタッフインプレ

埼玉三郷ブログトップへ

ブログ最新記事を通知 (週1回)

関連記事

秋冬ツーリングにちょうどいい!「D-MANTLE FLEECE WS」

D-MANTLE FLEECE WSで 群馬を駆ける 秋冬ツーリングに最適な一着、「D-MANTLE FLEECE WS」を実際に体感してきました。 こんにちは、ダイネーゼ埼玉三郷の岡崎です。 朝夕の冷え込みが増し、ツーリングの装備に悩む季節になりましたね。そこで今回は、秋冬のツーリングにぴったりな防風フリース、「D-MANTLE FLEECE WS(ディー・マントル・フリース・ウィンドストッパー)」を実際に群馬県赤城・川場エリアで使用して、その性能や着心地を確かめてきました。 本ブログでは、実際の使用感やおすすめポイントを詳しくご紹介します。

ワクワクが止まらない、新作防水ライディングジャケットが登場

皆様、こんにちは。徐々に気温も落ち着きを見せ始めた今日この頃ですが、私が注目しています新作防水ライディングジャケット3種が、満を持して発表されました。 従来モデルのコンセプトを維持しつつ、デザインと性能がブラッシュアップされた今シーズン大注目のモデルとなっております。 それでは早速、スポーツツーリングジャケットのロングセラー『CARVE MASTER』シリーズの最新モデルから。

わたしの相棒 TROPHY LTD LEATHER PANTS

TROPHY LTD LEATHER PANTSで駆けるビーナスライン TROPHY LTD LEATHER PANTSに脚を通し、膝のプロテクターの位置を整えてスナップボタンを留める。 この一連の動作が、私にとってツーリング前の儀式のようなもの。レザーパンツを履くことで「今日も走り出す」というスイッチが入るのです。 シンプルなルックスながら、脚全体をしっかりと包み込むフィット感。そして柔らかなレザーがもたらす安心感は、他のギアでは得られないもの。走り出せば、身体に馴染んでいくその感覚が心地よく、ビーナスラインの流れるようなワインディングに集中させてくれます。 真夏の排熱にも負けない快適さを保ちながら、長距離を走ってもストレスを感じない。シートの上で過ごす時間そのものが、このパンツによってより濃密で、走る喜びに直結していくのを実感しました。

ダイネーゼの新作レザージャケット『IPERATTIVA LEATHER-TEX JACKET』のご紹介

ダイネーゼの最新作『IPERATTIVA LEATHER-TEX JACKET』が登場。アグレッシブなレザーカッティングと伸縮性に富んだファブリック、そして、最先端の技術を融合した逸品をご覧くださいませ。

操作性も涼しさも、もう妥協しない。“次の一双”にふさわしいグローブとは

夏になると、暑いからという理由でグローブを着けずに走るライダーが増えます。しかし、転倒時に最初に地面につくことが多いのが手。素手では大けがにつながる危険があります。また、虫の衝突や日焼け、操作時の滑りなどもグローブがあれば防げます。

ヘルメット選びの決定版。"K1 S"に新色追加&大人気グラフィックが待望の再入荷!

AGVヘルメットの中でも圧倒的な人気を誇る"K1 S"に、待望の新色が入荷しました。 これまでの定番カラーとはひと味違う、ライダーの個性を際立たせる魅力的なカラーリングが新たに登場。 さらに、新色と同時に、人気グラフィックモデルも再入荷し選べる楽しさが広がっています。

都市に馴染むプロテクション。5-POCKET DENIM SLIM PANTSの美学

バイクに乗る時、多くのライダーはジャケットにプロテクターを入れてしっかりと装備しますが、意外と忘れがちなのがパンツのプロテクター。下半身も転倒時には大きなダメージを受けやすいため、膝や腰を守る装備はとても大切です。

ストリート×レーシングの融合 SUPERYA SHOESで感じるバイクとの一体感

バイクに乗る時ついヘルメットやジャケットばかりに目がいきがちですが、実は足元の装備こそがライディングの快適さと安全性を大きく左右します。特に街乗りやツーリングでは、歩きやすさとプロテクション性のバランスが重要ですよね。

新たな定番となるか?新作レーシンググローブ"FIERO METAL GLOVES"が魅せる完成度

バイクに乗るすべてのライダーにとって、装備選びは走行の快適さや安全性を左右する大切な要素です。なかでもレーシンググローブは、手元の操作性を高めると同時に、万が一の転倒時にも手をしっかりと守ってくれる欠かせないアイテムのひとつです。今回は、そんなレーシンググローブの新作が入荷致しましたので、その特徴やフィット感を詳しくご紹介していきます。

スタッフのこれ買っちゃいました! ~ダイネーゼ初のアジアンフィットジャケット"ACCELERATA AIR TEX JACKET ASIAN FIT"の魅力とは?~

暑い季節、ツーリング中の蒸し暑さに悩まされていませんか?そんなときに心強い味方となるのが"メッシュジャケット"。通気性と安全性を兼ね備えたこのアイテムは、夏のライディングを快適にする必需品。今回は、そんなメッシュジャケットにてダイネーゼ初となるアジアンフィットモデルが登場し、早速私自身が購入致しましたので詳しくご説明致します。

ダイネーゼのレザージャケット『RACING 5 LEATHER JACKET』の機能性

ダイネーゼのジャケットラインナップの中でロングセラーとなる『RACING』シリーズ。 『RACING』シリーズはダイネーゼらしいデザインと高い安全性を兼ね備えたライダー必須のアイテムです。このブログでは、その中でも『RACING 5 LEATHER JACKET』の魅力を徹底解説します。

スニーカースタイルと利便性のマリアージュ【SUBURB ZIP UP】のご紹介

いよいよバイクシーズン到来!ストリートで、行楽地で、気軽にスタイリッシュに使用できるファン待望のファスナー付きライディングシューズをご紹介いたします。一度手にしてしまうと離れられない、その利便性をとくとご覧くださいませ。
 

ダイネーゼ 埼玉三郷店 Map
341-0004 埼玉県三郷市上彦名113-1
TEL.048-954-8461
営業時間 10:00 - 19:00
定休日 水曜日 + 第2/4火曜日 (祝日の場合は営業・翌日に振替)