春や秋はバイクで走るには最高の季節です。空気も澄み、景色も美しく、走っているだけで気持ちがいいですよね。ですが、一方で「何を着ればちょうどいいのか分からない…」と悩む方も多いはず。特にライディングパンツは、「温度調整」と「快適性」のバランスが難しいアイテムです。
ここでは、朝晩の冷え込みや日中の汗ばみ、突然の天候変化がある春・秋の中間シーズンに向けて、経験豊富な皆さんに向けて、ツーリングやサーキット走行の両方で役立つ具体的な選び方と着こなしのコツをご紹介します。
1. 中間シーズンの特徴と想定気温

この時期は、3月〜5月、9月〜11月頃を指し、気温は8〜20℃前後。
朝晩は10℃を切ることもあり、日中は20℃を超えて汗ばむこともあります。
標高の高い場所や突然の雨も考慮すると、ウェア選びは決して単純ではありません。
2. シーン別!気温・用途別のパンツ&インナー組み合わせ例
| 朝晩冷え込む日帰りツーリング | 8〜12℃ | ライナー付きテキスタイル | 薄手の保温インナー | 朝の冷え込み対策にライナーとインナーを重ね着 |
| 日中快適、朝は肌寒い長距離ツーリング | 10〜18℃ | デニム+プロテクター | クール系インナー(DRYARNなど)+薄手保温インナー | インナー2枚重ねで温度調整、着脱しやすい構成が◎ |
| サーキット走行(高速・アグレッシブ) | 15〜20℃ | テキスタイル(防風・防水性能高め) | 吸汗速乾インナー | 動きやすさ・安全性重視。防風性能で高速走行にも対応 |
| 林道・街乗り | 12〜20℃ | ソフトシェル・ハイブリッドタイプ | 通気性重視の薄手インナー | 軽快さと動きやすさを優先。汗かき対策も重要 |
3. 具体的なパンツの種類と特徴
ライディングデニム

- 見た目が自然で街乗りやカフェ巡りに最適
- 伸縮性があり、動きやすい
- プロテクター標準装備で安全性も確保
- インナー活用で温度調整を(直接肌に当てると擦れやすいので必須)
- 長距離ツーリングの連泊にも使いやすい
テキスタイル(ライナー付き)

- 防風・防水・保温性を備えた万能タイプ
- 着脱可能なライナーで気温変化に対応
- 高速走行にも安心の耐久性
- 多少重めだが、快適さと安全性が抜群
ソフトシェル・ハイブリッド

- 軽量で伸縮性が高く、動きやすさが魅力
- 街乗りや林道、軽いツーリングに最適
- 耐久性・ある程度の防風性はあるが極端な寒さには向かない
- 普段着感覚で使いやすい
4. 長距離ツーリングでの快適さを左右する「インナー」の選び方
- 保温性が必要な朝晩は薄手の保温インナーを重ねると体温を逃さず快適
- 日中汗ばむときは吸汗速乾性の高いクール系インナーがおすすめ
- 肌との摩擦を防ぐためにインナーは必ず着用を
- 着脱しやすいデザインを選ぶと休憩時の調整が楽
5. 安全性も妥協しないために押さえたいポイント
- プロテクターの位置調整や着脱のしやすさを確認
- 素材の耐摩耗性能や防水・防風性能もシーンに合わせて選択
- 転倒リスクが高いスポーツ走行には特に耐久性・安全性能が高いものを
- 街乗りや林道は動きやすさを優先しつつ安全装備はしっかりと
6. 気候変化・標高差にどう対応するか
- 標高の高い山間部は気温が数度低いことが多いのでライナーや防風機能の有無を必ずチェック
- 突然の雨に備えて防水性能のあるパンツを持っておくと安心
- ツーリング先で着脱しやすい設計かどうかも重要
- 温泉巡りなど宿泊時の着替えや荷物の容量も考慮して選択を
7. メンテナンス・長く使うためのヒント
- インナーはこまめに洗い、汗や汚れをためないことが快適さ維持の秘訣
- テキスタイルは防水スプレーなどでメンテナンスを
- プロテクターは使用前後に点検し、損傷があれば交換を検討
- 定期的な防水・防風性能のチェックも安心安全に繋がります
まとめ
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春・秋の中間シーズンは「気温差が大きく」「天候変化も激しい」ため、調整力の高いパンツ選びが快適なライディングの鍵です。
インナーを上手に組み合わせ、ライディングスタイルに合ったパンツを選ぶことで、長距離ツーリングもスポーツ走行もより楽しめます。
また、所有バイクの特性や走る場所に合わせた選択も大切。安全性・快適性・耐久性をバランス良く考え、ベストな装備を見つけてください。
もしご希望があれば、具体的な商品選びやメンテナンス方法、季節別の着こなし例もさらに詳しくご提案可能させていただきます。店頭にてお気軽にお声がけください。