ロングツーリングに最適なウェアとは?重要なポイントを解説

作成日 2025年10月17日
By 谷岡(タニオカ)

暖かい季節になると、長距離ツーリングを計画して出かけるライダーも増えてきます。ただし、長距離走行に慣れていないと、思わぬアクシデントやコンディションの変化に戸惑うこともあるかもしれません。

今回は、老舗バイクウェアブランド「ダイネーゼ」ならではの視点で、快適かつ安全にロングツーリングを楽しむためのウェア選びのコツ、そして気候の変化に備えるための対策についてご紹介します。

1. 急激な寒暖差に注意

ブログ用) 長方形(横) - 通常サイズ (37)ツーリングの醍醐味のひとつは、季節の移ろいを肌で感じられることですが、特に山間部や早朝・夜間の走行では、急激な寒暖差に注意が必要です。

たとえ日中は暖かくても、朝晩には気温がぐっと下がることがあります。事前にルート上の最低・最高気温を確認しておくのはもちろん、ウェア選びでも気温差に柔軟に対応できる工夫が欠かせません。

また、標高の変化も大きな要因です。標高が上がるほど気温は下がるため、日中でも高地を走る場合はしっかりとした防寒対策が必要になります。
一般的に、標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がるとされており、たとえば平地で25℃あっても、標高1500mでは15℃前後まで冷え込む可能性があります。

◆おすすめは「着脱式インナー付きモデル」

気温差に柔軟に対応できるウェアとしておすすめなのが、取り外し可能なインナー付きのモデルです。これらは大きく分けて、次の2タイプがあります。


① メッシュ+防風インナータイプ(温暖な気候向け)
66メッシュ素材をベースにした通気性の高いジャケットやパンツに、薄手の防風インナーが付属したモデルです。日中の暑さに強く、インナーを装着することで朝晩の冷え込みにもある程度対応できます。

② テキスタイル+防寒インナータイプ(寒冷な気候向け)
67しっかりとした防風・防水性能を備えたテキスタイル素材のウェアに、保温性の高い防寒インナーが付属したタイプ。春先や標高の高い場所、気温が下がりやすい時間帯のツーリングに適しています。


それぞれのタイプには適した使用シーンがあります。たとえば、極端に寒い地域でメッシュジャケットを着用しても、十分な保温性は期待できません。こうしたミスマッチを防ぐためにも、目的地やルート上の気候を事前にリサーチしておくことが大切です。

また、着脱式インナーは非常に便利ですが、ツーリング中に脱ぎ着する場合は、停車のタイミングや収納スペースの確保といった運用面も考慮しておく必要があります。
たとえば、休憩ポイントで脱いだインナーをシートバッグなどに収納できるようにしておけば、スムーズに行動できて快適です。

◆ 防風+防水仕様でさらに安心

ブログ用) 長方形(横) - 通常サイズ (3)-Aug-28-2025-06-50-11-4364-AMインナー付きモデルの中には、防風機能だけでなく防水性能を備えたタイプもあります。
ダイネーゼで言えば、「D-DRY」や「ABSØLUTESHELL」、そして高い防水透湿性能を誇る「GORE-TEX®」シリーズがそれにあたります。

これらの防水仕様のウェアであれば、予期せぬ雨に見舞われた場合でも、雨風をしっかり防ぎながら快適に走行が可能です。天候が不安定になりがちな季節のツーリングでも、安心してライディングを楽しめるでしょう。

 

 

 

◆ 逆転の発想で気温差に対応する

「インナー付きモデルを持っていない」「暑さ対策としてメッシュジャケットしか用意していない」──そんな方でも、実は気温差への対策は可能です。

そのひとつが、レインウェアの活用です。

ブログ用) 長方形(横) - 通常サイズ (36)レインウェアは本来、雨天時の装備として使われますが、高い防風性とある程度の保温性を兼ね備えているため、冷え込む場面でも有効です。
たとえば、予想以上に気温が下がって体温を奪われそうなときは、レインウェアを一枚羽織るだけで体感温度が大きく変わります。

ロングツーリングでは、天候の急変に備えてレインウェアを携行するのが基本。
「雨が降らなかったとしても、防寒対策として使える」という視点を持っておくと、装備選びの幅がぐっと広がります。

 

ただし、防寒目的でレインウェアを長時間着用する場合は蒸れに注意が必要です。可能であれば、透湿性のあるタイプ(GORE-TEX®やD-DRYなど)を選ぶと、より快適に過ごすことができます。

2. 予期せぬ事故に注意

ブログ用) 長方形(横) - 通常サイズ (35)大型連休などにロングツーリングを計画する際は、特に注意が必要です。交通量が増え、普段はあまり運転しないサンデードライバーも多くなります。そのため、予期せぬ動きによる事故に巻き込まれるリスクが高まり、発生した事故が二次災害を引き起こす可能性も考えられます。

◆では、どうすればいいか

答えは、“自分の身を守ること”に尽きます。
もちろん、すべてのライダーがフル装備を必要とするわけではありませんが、万が一に備えて「自分にとっての最適な装備」を見つけておくことが大切です。

PRO-ARMORダイネーゼのジャケットは、肩や肘にプロテクターを標準装備しており、胸部*や背中のプロテクターをオプションで追加することで、より高い防御力を実現できます。

*胸部プロテクターは対象モデルのみ対応しています。

◆最上級のプロテクションギアを

全身にプロテクターを装備していても、まだ不安が残る場合は、さらなる安全対策を検討すべきかもしれません。

SMART AIRダイネーゼが提供するエアバッグシステム「D-air」は、20年以上にわたる研究開発を経て生まれたもので、独自のアルゴリズムによって危険を検知し、自動でエアバッグを展開します。

 

そして、最新モデルとして登場したのが、ワイヤレスエアバッグベスト『SMART AIR』です。
その衝撃吸収力は、前後合わせてプロテクター約15枚分に相当。公道での使用を想定し、追突事故にも対応しているのは「D-air ROAD」モデルのみとなっており、ライダーの安全を最大限に守る設計が施されています。

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最新のエアバッグシステムを搭載"SMART AIR"をぜひご体感ください

記事作成 : 谷岡(タニオカ)
2024年12月06日

SMART...

 

3. バイクから降りても映えるデザイン

宿泊を伴うロングツーリングでは、肌着やインナーは日数分持っていけても、ジャケットやパンツといったライディングウェアは、往復で同じものを着る方が多いのではないでしょうか。

そんなとき気になるのが、「バイクを降りたあと、このまま街中を歩いて浮かないか?」という点かもしれません。

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ダイネーゼでは、イタリアらしい洗練されたデザインを活かし、街でも違和感なく着られるスタイリッシュなライディングウェアを多数展開しています。
特に、防風・防水機能付きのモデルは、天候や気温差の大きいロングツーリングでも頼れる存在。ツーリング中だけでなく、立ち寄り先や観光でもそのまま着られるため、一着持っておくと安心です。

もちろん、スポーティなモデルやアドベンチャー向けの本格仕様も幅広く取り揃えています。走り方やバイクのスタイルに合わせて、お気に入りの一着を見つけていただければと思います。

もしウェア選びで迷ったときは、お気軽にご相談ください。ライディングスタイルや用途に合わせて、最適なアイテムをご提案させていただきます。

Tags: ツーリング, レインウェア, GORE-TEX®, D-DRY, ABSØLUTESHELL

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