肌に触れる風が心地よくなる季節は、ふと思い立ってバイクにまたがりたくなることもあるのではないでしょうか。そんな時、さっと羽織れるジャケットが一着あると、とても心強い存在になります。出番が多くなるぶん、自然と愛着も湧いてくるはずです。
「IGNITE 2 TEX JACKET」は、従来モデルから実用性と着心地をさらに向上させた一着。春秋シーズンの新たな定番アイテムとして注目されています。
今回は、従来モデルや類似モデルとの比較を通じて、「どのようなシーン・タイプに適しているのか?」という視点から、このジャケットの魅力を紐解いていきます。
IGNITE 2 TEX JACKETの特徴
まずは、今回の主役「IGNITE 2 TEX JACKET」についてご紹介しましょう。
カジュアルでモダンなスタイルのこのジャケットは、街乗りを楽しむライダー向けにデザインされました。動きやすさと着心地の良さだけでなく、安全性も重視されています。
上記の説明にもある通り、一見するとバイクウェアとは思えないほどカジュアルなデザインが、このジャケットの大きな魅力です。世代を問わず、日常に自然に溶け込む一着として、多くのライダーの心をつかむでしょう。
さらに、バイクの車体やコーディネートに合わせやすい色展開もポイント。どのカラーも魅力的で、選ぶ楽しさもあります。
従来モデルとの比較
IGNITE TEX JACKET
肩と肘にPro Armorを装備したフード付き防風ファブリックジャケット。
※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。
従来モデルである「IGNITE TEX JACKET」は、モダンなデザインとスタイリッシュなシルエットが好評のカジュアルジャケットです。カジュアル系ジャケットは、チェストプロテクターに非対応のモデルが多い中、このモデルの登場前後からチェストプロテクター対応モデルが増えてきました。
新作「IGNITE 2 TEX JACKET」を実際に手に取ってまず気づいたのは、従来モデルと比べて生地が薄くなっているという点です。
「薄い」と言っても、それは頼りなさではなく、むしろ軽快さと動きやすさに直結するポジティブな変化。耐久性に不安を感じるほどではなく、「これなら着たままでも動きやすいだろうな」と感じさせてくれる、そんな印象でした。
また、正面から両モデルを見比べると、どちらも同じサイズながら「IGNITE 2 TEX JACKET」の方が襟の高さを抑えているのがわかります。
従来モデルではこの襟の高さがヘルメットに干渉してしまうことがあり、まさに“ネック”となるポイントでした。ただし、秋冬シーズンの防寒性という面では頼もしく、必ずしもすべてのユーザーにとってのデメリットではありません。
新作では襟元がすっきりとデザインされており、さらに生地が薄くなったことで全体のボリュームも抑えられ、シルエットがよりスマートに仕上がっているのが特徴です。
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また、腰にリブ状の伸縮素材を採用したことで、ライディング時の前傾姿勢にもフィットしやすく、動きやすさが向上。ジャケットのずれを防ぎ、スタイリッシュなシルエットもキープできます。

チェスト・バックプロテクター両方に対応は引き続きで、プロテクション性能を維持しながら、よりスマートなジャケットに進化したといえます。
このように、「IGNITE 2 TEX JACKET」は従来モデルの良さを受け継ぎつつも、軽快さやスマートなデザイン性といった面で確実に進化しています。春秋の快適なライディングウェアとして、さらなる実用性が期待できる一着です。
類似モデルとの違いは?
DAEMON-X SAFETY HOODIE FULL ZIP
Bluetoothイヤホンを装着できるシステムとソフトプロテクターPro-Shape 2.0を肩と肘に装備した柔らかい素材を使用したダイネーゼのフーディーです。
※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。
最も近いモデルとして比較検討されるのは、「DAEMON-X SAFETY HOODIE FULL ZIP」ではないでしょうか。どちらもカジュアルなスタイルを持つジャケットであり、購入時に悩まれる方も多いと思います。
ただし、この2着には決定的な違いがいくつか存在します。ここでは、その違いにフォーカスして見ていきましょう。
フードの取り外しについて
「DAEMON-X SAFETY HOODIE FULL ZIP」は、フードの取り外しができない一体型仕様です。高速走行時などにバタつきを抑えるためには、付属の反射バンドで固定する必要があります。
一方、「IGNITE 2 TEX JACKET」は、反射バンドによる固定に加えて、フード自体をファスナーで着脱可能。しかも、ファスナー部分は走行時や日常使いでも目立たないように整えられており、デザイン性を損なうことなく、シーンや好みに応じて調整できます。
チェストプロテクター対応の違い
先述の通り、「IGNITE 2 TEX JACKET」は従来モデルから引き続きチェストプロテクターに対応しています。一方、「DAEMON-X SAFETY HOODIE FULL ZIP」はチェストプロテクター非対応のモデル。そのため、安全性能という観点から見ると、「IGNITE 2 TEX JACKET」に一歩リードがあると言えるでしょう。なお、補足として、どちらのモデルもEN17092-4(クラスA)の安全認証を取得しており、日常的な使用に十分な安全性を確保した製品となっています。
肩・肘プロテクターの違い
肩と肘に標準装備されているプロテクターにも違いがあります。「IGNITE 2 TEX JACKET」には、シリーズ共通でPro-Armorプロテクターが採用されています。衝撃を熱に変換して吸収する構造で、軽量かつ通気性に優れているのが特長。ただし、関節に沿った立体的な形状のため、肩や肘にやや張り感が出る場合があります。対して、「DAEMON-X SAFETY HOODIE FULL ZIP」には、より柔軟性のあるPro-Shape 2.0を採用。しなやかで軽く、動きを妨げにくいため、ゆったりとしたシルエットを保ちつつ、必要なプロテクション性能を確保しています。
まとめ
各ジャケットの特徴を一覧で比較すると、以下のようになります。選び方の参考にしてください。
| 商品名 | フード脱着 | チェスト対応 | 内臓プロテクター | 安全認証 |
| IGNITE 2 | ◎(脱着・調整可能) | 〇 | Pro-Armor | EN17092-4(クラスA) |
| IGNITE | ○(脱着可能) | 〇 | Pro-Armor | EN17092-4(クラスA) |
| DAEMON-X | ×(一体型) | -(非対応) | Pro-Shape2.0 | EN17092-4(クラスA) |
前作のIGNITE TEX JACKETを気に入っていた方にも、今回のモデルは自信をもっておすすめできます。着心地や機能性の進化がしっかり体感できるので、買い替えを検討している方は、ぜひ一度袖を通してみてください!