いよいよ秋も深まり、全国の景勝地では紅葉が見ごろを迎えている所も多くなってきました。
ダイネーゼをご愛用の皆さまの中には、そんな紅葉を楽しむべく、早朝からいそいそと準備をしてワインディングに繰り出す方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざワインディングに着いてみたら、小雨が。。。なんて事もあるでしょうし、出発時は10℃を切るような気温が日中は20℃くらい。。。なんて事もあるでしょう。
そこで今回は、そんな今時期にありがちなシチュエーションにもバッチリ適応しつつ、カッコ良くワインディングを駆け抜けられる防水ジャケットをご紹介いたします。
【RACING 3 D-DRY® JACKET】¥88,000(税込)
冒頭にスタッフ愛用とありましたように、こちらのジャケットは私池上も愛用していまして、10月半ば頃から4月半ば頃までの期間オールラウンドに使用しています。
そのような気候に適した秋冬向けのジャケットは、着丈が長めであったりフード付きでカジュアルタイプの物が多かったりするのですが、私の愛車 ( ドゥカティ848evo ) のようなスーパースポーツでは、前傾姿勢時の前身頃の余りやフードのバタつきが気になる可能性もあります。
その点 RACING 3 D-DRY® JACKET は、秋冬向けジャケットには珍しく短めの着丈でスポーツカットという、前傾の強いスーパースポーツに適応するスタイルとなっています。
また、私自身チェストプロテクター対応でレーシングイメージの強いモデルが希望でしたので、全てを満足できるジャケットとなっています。
さすがは前傾姿勢対応の秋冬ジャケットです。伸縮性に富んだ生地と背中と肘のマイクロエラスティックによって、前傾姿勢を取っても突っ張る感じはありません。
さて、秋冬向けのジャケットとご紹介しましたが、どのような点が『秋冬向け』なのでしょうか。
秋冬を暖かく過ごすには、一般的にはダウンジャケットや厚手のコートなどを羽織り、その下に何枚か重ね着をするような形を想像されると思います。しかし、その状態でバイクに乗りますと、体がモコモコでバイクの操作がしづらい可能性もあり、危険な状況とも捉えられます。しかも、停止時は良いのですが、走行を開始しますと、瞬く間に極寒にワープしてしまいます。
なぜ、そのようになってしまうかと申しますと、一般的なアウターの場合、走行中の風圧によってジャケットの縫い目やファスナー合わせ面、アウター生地の目から冷たい空気が内部まで流入してきてしまい、それによって体が一気に冷えてしまうのです。
それを防ぐ為に、ダイネーゼの秋冬ジャケットには内側にGORE-TEX®やD-DRY®といった防水防風透湿機能を持ったフィルムが備え付けてあります。
下画像の光沢のあるフィルムがダイネーゼ独自のD-DRY®メンブレンです。この非常に薄いフィルムが最大20,000mmH2Oの耐水圧を備えている訳ですが、実際にお手に取って頂くと、その薄さに驚かれると思います。
また、ファスナー部分には返しが設けてあり、直線的に空気が流入しないよう工夫がなされています。
これで、外側からの冷気の侵入はかなり防ぐ事が出来ましたが、それだけでは暖かさはキープできません。
外気に触れて冷たくなったジャケットアウターに直接触れてしまうと、それだけで体温が奪われてしまいますので、キルティング加工がされた着脱式の保温インナーを装備することで、肌に直接冷気が伝わることを防いでいます。
また、秋冬向けジャケットのサイズ感に関しては、素肌に直接触れるベースレイヤーの上に、保温機能を持ったセカンドレイヤーを重ね着する形になるかと思いますので、春夏向けメッシュジャケットから1サイズアップされるのがオススメです。
※ちなみに、私は春夏向け46サイズのところ、RACING 3 D-DRY® JACKET の場合は48サイズです。
それでは、下の①から⑤レイヤリングイメージをご覧ください。
①ベースレイヤー
②
③セカンドレイヤー
④
⑤完成
ベースレイヤーには、この冬の新作 THERMO LS 、セカンドレイヤーには、NO WIND LAYER D1 よりも薄手の D-MANTLE FLEECE WS を合わせました。なお、ダイネーゼにはその他様々なタイプのテクニカルインナーがラインナップされていますので、シチュエーションに応じてお選びいただけます。テクニカルインナーの一覧は→コチラ
効果的に重ね着をして頂ければ、タイトな見た目とは裏腹に驚くほどの暖かさを感じられるのですが、さらにジャケット-パンツ連結ファスナーを用いて上下を連結する事で下部からの冷気の流入も抑えられ、より一層快適になります。
以上の装備によって、肌寒い早朝や冬のライディングを暖かく快適に過ごして頂けます。それが、『秋冬向け』である一番の理由です。実際に気温5℃の中、上記のようなレイヤリングと上下の連結で通勤しましたが、全く寒くはありませんでした。
さらに、防水防風透湿フィルムがある事によって、ツーリング先や通勤で天気の急変に遭遇したとしても、体が濡れてしまうという事はありません。
※ちなみに体は濡れませんが、ジャケットのアウター自体は水分を蓄えて重くなってしまいますので、雨が予想される場合にはレインジャケットの携行をオススメいたします。
さて、これからの寒くなっていく季節に活躍する事は分かってきましたが、春に向けて暖かくなっていく際にはどうなのでしょうか。
RACING 3 D-DRY® JACKET の特徴の一つとして、豊富なベンチレーションというものが挙げられます。この点は、私自身が RACING 3 D-DRY® JACKET を購入した理由の一つになりますが、
①前腕部から上腕部にかけて
②胸から脇あたり
③背面部
の、3か所合計6つものベンチレーションがあります。
防水透湿のD-DRYフィルムの外側を換気する形になりますが、個人的な感覚で恐縮ですが気温20℃あたりまでは十分な機能です。そのあたりの気温帯でしたら、ベンチレーションの効果をしっかりと体感して頂けるかと思います。また、意外と真冬もジャケット内部は湿度が高くなる事がありますので、私自身は背中のベンチレーションに関しては常にオープンにしています。
さて、このように今の時期から春を迎える頃まで、オールラウンドに活躍するジャケットになります。性能・機能に関しましては、私自身も使用しておりますので、折り紙付きと言って差し支えないかと思います。
また、更なる快適性を求めて、個人的に工夫を施しているのですが、この場で端的にお伝えするのが少々難しい内容ですので、気になった方は『三郷店の池上』まで、お問い合わせいただけましたら幸いです。
それでは、次回の池上ブログにて、またお会いいたしましょう!