人気レザースーツのフィット感を実際にバイクに跨ってレビュー!

作成日 2022年5月23日 | 最終更新日 2022年5月26日
By 岡芹(オカゼリ)

サーキット走行に必需品となるレザースーツ。ダイネーゼでは現在1PCスーツは3種類あり、モデルによってサイズ感などが異なります。

今回はそんなラインナップの中でも特に人気なモデルを私が実際に着用し、フィット感などをご紹介致します。

まず始めに着用している私の体格をご紹介致します。

身長:166cm
体重:65kg
ウエスト:83cm
胸囲:94cm
股下:75cm


測定はダイネーゼのオーダーメイドである"Custom Works"の測定方法にて測定致しました。私の体格はサイズチャート上ですとおおよそ46サイズに該当致します。

実際に私はジャケット・パンツ共に46サイズと使用しており、今回ご紹介するスーツは両方とも46サイズを着用しております。

 

まず一着目はダイネーゼの中でもロングセラーなモデルを着用致します。

LAGUNA SECA 5 1PC LEATHER SUIT PERF. ¥214,500(税込)

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ダイネーゼでは一番人気とも言えるLAGUNA SECAシリーズの最新作となっており、ダイネーゼの真骨頂とも言えるレーシングレザースーツです。レザーはTUTUレザーという対摩擦性、耐引裂性、牽引抵抗に優れたカウハイドレザーを使用しています。

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実際に着用してみました。バックにはWAVE 1S D1 AIR、チェストにはCHEST L2を入れています。
※ブーツは私が使用しているNEXUS BOOTS(廃盤)というモデルです。

着用した感想としては、やはり全体的にタイトフィットで直立姿勢や胸を張った姿勢が取れず、自然と猫背気味になります。

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これは立体裁断と呼ばれるバイクの乗車姿勢を想定している為、1PCレザースーツは猫背になるぐらいのフィット感が適正です。

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裾の丈は踝の上辺りで止まるのが適正な長さとなっており、私は46サイズで丁度良いサイズです。

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腕の長さは手首の小指側のでっぱっている骨手前で止まることが理想の丈の長さです。私の場合若干長めでしたが、この程度なら許容範囲内です。

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私の愛車に跨ってみました。私の愛車は前傾姿勢が強いバイクとなっております。

バイクに跨るとまず感じるのが、ポジションを取るのが楽ということです。レーシングスーツは直立の姿勢では無く、前傾姿勢を前提として設計されているので、力を入れなくとも自然とポジションを取ることができます。

ライディングに必要ない動き(胸を張ったり背中を反らせたり)をするとかなり動きづらいですが、ライディングに必要な動きに関しては非常に柔らかくしなやかに動けます。

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太もも周りもタイト目となっておりますが、ダイネーゼ特許技術のMicroelastic2.0を始め、内股部分には伸縮性にすぐれたS1ファブリックのおかげで動きにくいといった事も無く、コーナリングに必要なお尻をズラしたり、股を開いたりなどは非常にスムーズに行うことができます。

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3方向に連続した伸縮性を維持するダイネーゼ特許技術のTri-axial構造により、身体をイン側に落とすハングオフの動作なども非常にスムーズに行う事ができます。

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このTri-axial構造により、前傾姿勢、コーナリング中のポジションも突っ張る事無く非常にスムーズに動くことができます。これなら憧れの肘擦りができるかも....なんて妄想が膨らんでしまいますね。

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内膝にはホールド力を高めるKnee Grip Insert technologyを採用。コーナリング中でも滑る事無くしっかりとホールドします。実際にタンクに当てると滑る事無くしっかりとホールドされました。

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そして背中には脊髄保護とエアロダイナミクスを備えたハンプも搭載しています。こちらは前方から受けた空気を後方へスムーズに運び、ストレートでの高速域でも安定して走行することができます。このエアロダイナミクスを最大限発揮してくれるヘルメットはPISTA GP RRです。

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肩・肘にはアルミニウム製のスライダーを装備。転倒した際に地面との引っ掛かりを軽減し、滑りを促進します。

 

全体的にタイトフィットですが、動きにくさは無くライディングに関する動きはとてもしやすかったです。また、着用する際も肩を上げやすかったので、サーキット初心者の方でも使いやすいモデルと感じました。LAGUNA SECAシリーズがロングセラーモデルとなっている理由がわかります。

 

次はダイネーゼのエアバッグシステムであるD-airを搭載したモデルをご紹介致します。

MISANO 2 D-AIR PERF. 1PC SUIT ¥396,000(税込)

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MISANO 2にはサーキット専用の"D-air Racing"が搭載されたモデルです。

D-air Racingに関しては下記ブログ記事にてご紹介しておりますので、合わせてチェックして下さい。

【国内でもエアバッグ義務化の動きが進んでいることはご存じでしょうか】

 

レザーはダイネーゼのレザー開発においての偉業の一つとも言えるD-Skin 2.0を使用。無類の柔らかさとしなやかさを誇るD-Skin 2.0は、非常に快適でありながら、他のコレクションのカウハイドレザーと同じ厚みを維持しています。

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実際に私が着用致しました。サイズはLAGUNA SECAと同じ46サイズを着用しております。MISANO 2にはエアバッグモデル専用のバックプロテクターが付属してくるのでそれを着用し、チェストには先程と同じCHEST L2を入れています。

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着用してすぐにLAGUNA SECAより胸囲・太もも部分がタイトフィットと感じました。また、エアバッグが搭載されている肩・首回りも少々タイトフィットです。しかしエアバックは入っているからといって重量感や動きにくさを感じることはありませんでした。

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写真でも全体のラインがMISANO 2の方がスリムになっているのがお分かりでしょうか。

腕やウェスト部分はLAGUNA SECAとそこまで変わりませんが、胸囲・太もも部分がよりタイトな設計に感じます。バイクに乗っていない時、LAGUNA SECAと比べより猫背になる傾向が強めです。

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先程同様、私の愛車に跨ってみました。LAGUNA SECAと比べタイトになった分、身体とスーツの間に余分な動きが消え、より動きやすいと伏せただけでも実感できました。身体の動きに対してスーツがピッタリとフィットします。

D-Skin2.0やLAGUNA SECA同様Microelastic2.0・S1ファブリックを採用している為、ライディングに必要な動きは非常に取りやすいです。本当に必要な部分を徹底的に追及・研究されたのがよくわかります。

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脇から腰の部分に掛けて特許技術のB-AXIAL構造を採用したシャーリングが入っており、タイトフィットながらもライディングポジションが非常に取りやすいのが特徴です。

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コーナリング中を想定したポディションを取った際も、シャーリングやS1ファブリックがしっかりと伸びてくれるので動きにくさは全く御座いませんでした。タイトフィットながらここまで動きやすいのは正直驚きです。

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そしてMISANO 2のハンプにはLAGUNA SECAには無かったシャーリングが肩に掛けて入っています。これはエアバッグ専用のシャーリングで、エアバッグが作動した際に伸びる仕様です。MISANO 2のハンプの中には約650gのD-airシステムが内蔵されておりますが、その重量感は感じませんでした。

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加え、膝にもアルミニウム製のプレートを採用。こちらはシームレス仕様となっております。膝にプレートが追加されたことにより、LAGUNA SECAより膝回りが若干タイトに感じました。

 

LAGUNA SECAよりタイトフィットでより身体とレーシングスーツの一体感をお求めの方はMISANO 2がお勧めです。私は不思議とMISANO 2を着用しただけで走るモチベーションが沸々と湧いてきました。

ライディングに関する動きを徹底的に研究され、設計されたモデルというのが実感できました。

 

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いかがでしたでしょうか。今回はレザースーツのラインナップの中でも特に人気なモデルを私が実際に着用し、ご紹介してみました。

三郷店ではどちらのモデルも展示中ですので、レザーの質感に違いやエアバッグ搭載モデルの着心地などを実感して頂く事も可能です。

初めてのレザースーツでよくわからない...という方でも、スタッフが着心地の目安などをご説明致しますので、是非ご来店をお待ちしております。

 

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私も折角レーサーレプリカに乗っているので、久しぶりにサーキットで全開にして煙モクモクにしたいと願う気持ちはありますが、エンジンが焼き付いてしまうとパーツが...と思うと中々踏み出せません。

気にせず全開にできる現行の250ccスポーツバイクが欲しいと悶々とする日々を過ごしております。

Tags: レザースーツ, レーシング, バイク用エアバッグ, サーキット, ダイネーゼ, レーシングスーツ

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