秋冬に備えたインナーウェアの考え方 Part 1

作成日 2017年10月23日 | 最終更新日 2020年10月8日
By 坂井(サカイ)

 

秋冬系モデルの需要が高まりますと、自然と中に着るインナーの問い合わせを多数頂きます。
今回はインナーの現行ラインナップとタイプ別のお勧め組み合わせのご紹介です。

なお一口に「インナー」といっても様々ですが、
基本的には、ベース(ファースト)レイヤー = 素肌に直接着る最も内側のインナーと、
ミドル(セカンド)レイヤー = ベースレイヤーの上に着るインナーに分かれ、
ミドルレイヤーの上にアウター(ジャケット)を着る3重の組み合わせがレイヤリング(重ね着)の基本となります。

もちろん気温が高ければベース+アウターで十分ですし、
極寒ともなればベース+ミドル×2+アウターのレイヤリングも効果的です。
ただしどのようなレイヤリングでも気をつけて頂きたいのは、
①サイズ、②順番、③用途 です。

 

<ベースレイヤーモデル>

D-CORE DRY TEE LS 7,500 YEN + TAX

オートバイに留まらずアクティブスポーツを楽しむ方が、
最大限にパフォーマンスを発揮できるよう開発され、誕生した'D-CORE'シリーズ。
快適性に加えて筋肉を程良く加圧し疲労を軽減するパフォーマンス性も重視しています。

そんなD-COREシリーズの中核がこの"DRY"モデル。
体温を一定に保つ働きを持つ高機能繊維'Dryarn' を広範囲に使用しており
適応気温帯は0℃~とオールシーズンお使い頂けます。

特徴的なのが一切の縫い目を廃したシームレス製法。
例えば筋肉疲労が大きい前腕にはパフォーマンス重視の織り方、
発汗が強い腹部や胸部は汗(水蒸気)を素早く発散できるようメッシュ構造、
肩・肘など強度が必要な部分は厚みを増した織り方を採用しています。
これらの異なる構造をなんと縫い合わせる事なく織り方を変えるだけで実現しています。
普段着る肌着等で一度は経験があるかと思いますか縫い目が肌に当って
ゴワゴワしたりチクチクしたりして気になりますよね。このD-COREシリーズではそれがありません。

 

D-CORE THERMO TEE LS 10,500 YEN + TAX

ベースレイヤーの2つ目。こちらは「THERMO」の名の通り、より暖かさを重視したモデルです。
DRYモデルよりも更に'Dryarn'を使用しており、より効果的に体温を調整します。

 

特徴的なのがこの凹凸のある表面形状。
この形状、DAINESEにお詳しい方ならピンときたのではないでしょうか?
ジャケットモデルなどで採用されている3Dバブルと呼ばれる空気の循環・保温機能を高める
独自技術がございますがそれを同じ効果を持つ"3D FRAME"構造です。
各凹凸の隙間がミドルレイヤー、アウターとの間に暖かい空気の層を形成・保持する事により、
身体の熱を効率よく保温しながらも'Dryarn'の高い吸水・速乾性により不要な汗(水蒸気)は
素早く外に発散されるように出来ています。

逆に言いますとこの効果を最大限発揮させるにはやはりサイズ感が大切です。
あまりタイトでは3D FRAME構造が伸びきって(潰れて)しまい、保温効果が低下してしまいます。
逆に余裕が有り過ぎると身体とベースインナー、
又はベースインナーとミドル・アウターとの隙間が大きくなり、間の空気が流動的になってしまうため、
折角の暖かい空気が逃げていくと共に冷気が逆に入ってきてしまう可能性があります。

このTHERMOモデルはモーターサイクルのみならず、より低温の環境下で激しい動きを伴う
スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツにもお使い頂けるよう、
適応気温帯は驚異的な -20℃(マイナス) ~ 10℃を謳っております。
正直まだ今位の気温であればオーバースペックとも言えるでしょう。

これからのシーズンでの使用を考えますと、
運動性・軽さを重視し幅広い気温での使用ならばDRYモデル、
極寒使用を想定した防寒性重視ならばTHERMOモデルがおすすめとなります。

 

<ベースレイヤーモデル(1.5レイヤー)>

次はベースレイヤーとしてもミドルレイヤーとしても活用できる珍しいモデルです。
レイヤリングの基本はベース→ミドル→アウターとご説明致しましたが、
特に秋冬に焦点を当てますと防寒が目的ですので最大の敵・寒風を止める「防風」が重要です。
その防風の仕事を担うのはミドルレイヤーもしくはアウターとなりますが、
例えばレザースーツやタイトフィットのレザージャケットなどをお召しの場合、
ベースを着て、防風のミドルを着て・・・という余裕は無いという場合も多いでしょう。
かといってスーツやジャケットの上からウィンドブレーカー系を羽織るのはちょっと・・・
という時に活躍するのがベースレイヤーに防風効果を持たせた1.5レイヤーとも言うべきモデルです。

 

D-CORE NO-WIND DRY TEE LS 16,500 YEN + TAX

このタイプは基本的な仕様はベースレイヤーモデルと変わりませんが、
走行風が当たる前面と腕内側部分に防風効果の高い素材を使用しております。
※黒い部分が防風範囲です

このモデルはオールシーズン対応の"DRY"をベースに、
表面に防風素材をラミネートした構造になってますので非常に薄手です。
なお背中側はベースインナーそのままですので防風範囲は身体前面に限られています。

 

こちらのタイプはレザースーツやレザージャケットの中でもニット素材を使用しているモデルとの
相性を考慮して作られており、ニット素材が使われている腕の内側・肩周りに合うように
防風素材が配置されているので防風が不要なレザー面に当る部分はインナーのまま動きやすく、
風が侵入しやすいニット部分はしっかり防風の仕様となります。
これであればこの1枚で限りなく運動性・快適性を損なわず、かつ寒さからも守る事が出来きますね。

 

D-CORE NO-WIND THERMO TEE LS 20,000 YEN + TAX

この1.5レイヤータイプにも冬向けの"THERMO"モデルがございます。
基本仕様は"THERMO"と同じく高い保温性能を発揮しますのでより気温の低い時にはこちらをどうぞ。

因みにこのタイプの上に更に保温系のインナーを重ねた場合は
それぞれがお互いの最大の効果を発揮する事は少々難しくなってしまいます。
というのも防風素材の境界面でレイヤリングの効果的な繋がりが切れてしまうので、
このタイプは単独(ベースレイヤー)で使用する方が、最もモデル自体の運動性・快適性を発揮できます。

 

さて大分内容が長くなってしまいましたので、
ミドルレイヤーのラインナップとお勧めのレイヤリングは次の記事でご紹介いたします。

それでは次回もお楽しみに!

Ciao,Ciao~

 

Tags: モーターサイクル, 秋冬向け, テクニカルインナー

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