レーシングブーツの3タイプはどこが違う?

作成日 2024年10月6日 | 最終更新日 2024年10月8日
By 堀嶋(ホリシマ)

こんにちは!
いよいよサーキットシーズンに突入しました!
ブーツは操作系の重要な役割を担っておりますので、
消耗具合によっては買い替えを検討されている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回のブログは、
ダイネーゼにあるレーシングブーツ、3タイプを何が違うのかご紹介いたします。
買い替えの参考になれば幸いでございます。
ぜひ最後までご覧くださいませ。

レーシングモデルは3タイプ

ダイネーゼのレーシングブーツは3種類。
(左からNEXUSシリーズTORQUEシリーズ・AXIALシリーズ)
NEXUSとTORQUEはアウトブーツ、
AXIALはバイクウェア業界現行唯一のインブーツとなっております。

それではまず、NEXUSとTORQUEの比較からどこが違うのか見ていきましょう!

 

NEXUSとTORQUEを比較

(左:NEXUS 右:TORQUE)
黄色いサークルで囲った部分はNEXUSにはないメタルスライダーが装備されております。
トゥースライダーだけでなく、くるぶし、かかと部分にもメタルスライダーが配置され、
転倒時の安全性に一役買っております。

足の甲からスネにかけて伸縮するシャーリングですが、
右のTORQUEの方がコンパクトに設計されております。
サークルで囲った部分はベンチレーションになっており、
ここから走行風が入り、ブーツ内の蒸れを抑えてくれます。

ふくらはぎ部分にはトップエンドのベルクロの調節機能が両方ついております。
しかしTORQEは樹脂プレートが入っており、
グローブをした手でも簡単に調節が可能になっております!

ジッパーを下げると大きな違いが現れます。
NEXUSにはふくらはぎ部分以外調節機能はなく、
TORQUEになるとしっかりと足首をホールドし、脱ぎ履きもしやすい機能や、
ひも靴のようにフィット感を調節できるクイックシューレースシステムも入っております。

NEXUSとTORQUEのこの装備の差は細かいですが、大きな使い心地の違いを生んでおります。

 

TORQUEとAXIALを比較

(左:AXIL 右:TORQUE)
それでは最上位モデルのAXIALとTORQUEを比較して見ましょう。
そもそもの形が大きく違うことがわりますね。
ダイネーゼではAXIALをINブーツ、TORQUEやNEXUSをOUTブーツとしており、
"ブーツが"INかOUTかで別れております。

実際着用しているモデルを見ると、
左のAXIALの方がとてもスリムでスッキリしたシルエットになっております。
一方反対のTORQUEは他社のレーシングブーツに比べスリムなシルエットをしておりますが、
AXIALには及びません。
このシルエットがスリムなおかげで、
転倒時の地面との摩擦抵抗が減り、
速やかにコース外へと滑走することが可能になっております。

そのスリムさを実現したのが、画像左の実際にAXIALに使われているカーボンフレームです。
このカーボンフレームのおかげでスリムになるだけでなく、
ブーツ自体が軽く、ストレスフリーな可動をしてくれるといった、
大変重要なパーツとなっております。

このAXIALの構造がもととなり、
NEXUSとTORQUEにおけるプロテクションの外骨格になっております。
シフト操作と歩行にしか使わない方向のピボットを利用することで、
足首をひねり、ねじれで発生する大きなケガを防ぎます。
ダイネーゼではこのプロテクションシステムをAXIALシステムと呼んでおります。

IMG_5181

メタルスライダーも大型のものに一新され、
さらに埋め込みではなくボルトオンで装着されているので、
転倒等で消耗してしまった場合に交換することができます。

(左:AXIL 右:TORQUE)
更にソールを見てみると大きな違いが見て取れます。
2020年にダイネーゼグループの傘下に入った同じイタリアのブーツメーカーである、
TCXが開発したソール、groundtraxが使用されております。
このAXIAL 2 BOOTSはダイネーゼの技術とTCXの技術が合わさった最初のレーシングブーツとなります。
groundtraxにより、スポーツ走行時のステップワークであったり、
コーナリング中、外足のホールドを容易にしてくれます。

写真では表現することが難しい履き心地についても大きな差があります。
他のダイネーゼライダーより先駆けて、
インブーツをテストしていたバレンティーノ ロッシによると、
まるでスニーカーを履いているようだと例えるほど、
可動域の自由度が高い 履き心地を絶賛しております。

余談ですが、以前調べ物をしている際に大変興味深いものを発見いたしました。
恐らくスーツを見る限り、
1998年のバレンティーノ ロッシと原田 哲也さんの写真です。
足元に注目していただくと、
ロッシはインブーツ、原田さんはアウトブーツを履いておられます。
このころからダイネーゼはロッシにインブーツのテストをしてもらっていたようですね!

 

総合してみると...

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NEXUS:エントリーモデルでダイネーゼのレーシングブーツの中でお手頃な価格。
防水モデルもあり、ツーリングでも大活躍してくれるモデル。
カラーバリエーションも豊富でウェアやバイクにあわせやすい。

TORQUE:ミドルグレードでメタルスライダーやエアベントがあり、
NEXUSよりレーシーなモデル。
クイックシューレースシステムが入っており、
履いた時のフィット感をお好みで調節できる。

AXIAL:ダイネーゼが威信をかけて作ったハイエンドモデル。
カーボンフレームを使用し徹底的に軽量化を図った構造。
履き心地、可動域のレベルが高く、
サーキットからツーリングでも楽に履けるモデル。

NEXUS→TORQUE→AXIALとグレードがあがっていきますが、
基本の設計はハイエンドであるAXIALの構造をどのモデルでも採用しているので、
中級レベルでのサーキット走行において性能はほぼイコールといっても過言ではないでしょう。
しかし、スピードが段違いな上級、プロレベルになるとそうはいきません。
基本設計からカーボンを使用して軽量化を施したAXIALがトータルバランスで抜きに出ていることは確かです。

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最近私はレーシングブーツをアウトタイプからインタイプに変更しました。
そこで感じたのは"準備のしやすさ"です。
アウトブーツはレザーパンツ、レーシングスーツの裾を中にしまい込むため、
シッパーを上げるのに一苦労しました...
ですが、インブーツに変えてから準備がとても楽になりました!
パンツのジッパーを下ろすだけで圧迫感なくスムーズに脱ぎ履きすることができます。

履いた時の感覚、見た目、使い方に大きく影響されるものなので、
どのモデルがいいかお悩みでしたらお気軽にご相談くださいませ!

それでは次のブログでお会いしましょう!
Arrivederci~🏍️

Tags: ブーツ&シューズ, モーターサイクル, レーシング, カスタムワークス, スポーツ, サーキット, ダイネーゼ, レーシングブーツ, レプリカ, 製品紹介

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