【ダイネーゼ】ブーツの種類とサイズ感は?写真入りで解説。OUTタイプ編

作成日 2022年6月25日 | 最終更新日 2024年10月7日
By 岡芹(オカゼリ)

ダイネーゼのブーツ(レザー、レーシング)のサイズ感について、お問い合わせを良くいただきます。海外製メーカーのため、日本メーカーと比べてどうなのか?そんな疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

この記事では、ブーツの役割やおすすめのサイズ感と、ダイネーゼ製品のサイズや特徴を紹介します。バイク用レーシングブーツは、ライダーの安全性を確保し、操作性を高めるために欠かせない装備ですから、こちらを参考に、快適なサイズで使ってみましょう。

(音声で聞く)【ダイネーゼ】ブーツの種類とサイズ感は?
5:35

 

OUT(アウト)タイプのブーツとは

まずは紹介するブーツの基本構造です。

ダイネーゼのブーツは「裾が中、ブーツが"外"」の履き方をすることを「ブーツアウト」と呼び、商品名にも「〇〇〇 OUT BOOTS」や「〇〇〇 IN BOOTS」のように、アウトなのか、インなのかがわかりやすく含まれます。

今回の記事でサイズ感を紹介する OUTタイプとは、ブーツを主に外に出す仕様で、レーシングパンツや、レーシングスーツの裾を、ブーツの中にいれます。これらのパンツ、スーツの多くは裾が絞られており、タイトに作られていますので、ブーツの中にも入れやすい仕様ですね。

バイク用レーシングブーツのサイズ感

それから、一般的なサイズ感についての情報も合わせてまとめておきましょう。
サイズが合わないブーツは、快適さだけでなく、ライディング中の安全性にも影響を与えます。サイズ選びのポイントを押さえて、自分に最適なフィットを見つけましょう。

サイズ選びの基本

バイク用レーシングブーツ、ライディングブーツは、一般的な靴とは異なり、足全体をしっかりと保護し、固定する役割があります。そのため、ブーツが足にぴったりとフィットしすぎても、逆に緩すぎてもいけません。

理想的なサイズは、足全体がしっかりとサポートされつつ、指先に少し余裕がある状態です。

試着時のチェックポイント

足の形や大きさは個人差があるため、実際に履いてみないと、自分の足にフィットするかどうかは分かりませんよね。試着時には以下のポイントを確認するようにしましょう。

右足と左足でサイズが違う、足の幅が違う方も少なくありません。実際に店頭で試着してみると、ご納得頂けると思います!

  • フィット感 ... ブーツを履いた際に、足全体がしっかりとサポートされているか確認します。特にかかとがブーツ内で動いてしまうと、ライディング時に操作性が低下し、疲れやすくなります。また、指先に若干の余裕があることも重要です。あまり窮屈すぎると長時間の使用で足が圧迫され、痛みやしびれを感じやすくなります。

  • 動きやすさ ... 実際にブーツを履いた状態で、足首を前後左右に動かしてみましょう。レーシングブーツは、足首やすね部分をしっかり保護するために硬めの素材で作られていますが、動きが極端に制限されると操作性に影響が出ます。できれば店舗に試着用バイクがあれば、またがってチェックできるので良いと思います。

  • ファスナーの位置 ... バイク用ブーツは、ファスナーやバックルで固定するブーツが多いです。これらは、ブーツをしっかりと固定し、安全性を高めるための重要な要素です。ストラップやファスナーが締めにくかったり、締めた際に不快感がある場合は、別のサイズやモデルを検討しましょう。

  • 季節や使用環境によるサイズ調整 ... 冬用か夏用か?も考えておきましょう。夏用なら薄手のレーシングソックス。冬用に使うなら厚手の保温ソックスをはくかもしれません。この辺りはお好みですが、厚手のソックスを考えている場合には、持参して合わせてみる方が良いと思います。

ダイネーゼのブーツのサイズチャート

下記に「日本のCMサイズ表記」とダイネーゼの「ヨーロッパ製のブーツサイズ表記」の表をまとめました。

EURO 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50
足のサイズ(MM) 240 245 250 255 265 270 275 280 285 290 300 305 310 315 320

※参考「Dainese Japan 公式サイト : サイズチャート

ポイントは次の1点です。

  • ダイネーゼのブーツの幅はタイト目 ... 例えば普段27.0cmの方は、サイズチャート上は41が該当します。しかし実際には1つ上の、42サイズを選ばれるケースが多々あります。これは海外ライダーの足の形状に比べ、日本人は幅が広いことが多いので、1つ上を選ぶ方が快適に使えるためです。

    なおサイズを上げたら、つま先が余り過ぎるのでは?と感じると思いますが、実際に履いてみるとしっかり左右でフィット、固定されますので、違和感なく着用できると思います。

    先に書いた通り、多少つま先に余りが無いと走行中につま先が擦れていたくなってしまうので、その点からも、試着して前後に動かし、ライディングを想定する動きを試して、内部がズレない、足の両脇に窮屈な印象が無ければそのサイズがおすすめです。

 

ブーツの着用写真とサイズの感想 Nexus(ネクサス)

 

NEXUS 2 BOOTS image

NEXUS 2 BOOTS

Axial Distortion Control System(捻じれ防止システム)を採用し、足と足首の安全性を最大限に高めたスポーツモーターサイクルブーツ。プラスチック製のスライダーは交換可能です。

※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。

NEXUSシリーズは、レザーブーツの中ではエントリーモデルとして位置づけられております。ツーリングでの快適性を重視しながらも、スポーツライディングに必要な動きやすさを高めた初心者の方でも扱いやすいモデルです。

boots-sizeandfit-02

私は通常のスニーカーで足のサイズが26.5cmで、ダイネーゼブーツだと42サイズ(27.5cm)が一番履きやすいサイズです。NEXUSはツーリングでの快適性を重視しているモデルなので、全体的にゆとりがあり、41サイズ(27cm)が丁度良いサイズでした。

boots-sizeandfit-03

Axial Distortion Control System(ねじれ防止システム)を採用している為、前後方向にはしやなかに動きます。そして履いているパンツの生地の厚さに対して、ファスナー部分のベルクロからブーツの外周径の調整が可能。デニムパンツからレザーパンツまで幅広いジャンルのパンツと合わせることが可能です。

boots-sizeandfit-04

私はNEXUSシリーズを愛用しており、北海道一周ツーリングや300kmを超えるツーリング(所要時間12時間以上)にも使用してましたが、ブーツの圧迫感などの疲れはほとんどありませんでした。

boots-sizeandfit-05 (1)

ツーリングに特化した防水仕様もあり(D-wp)

一見同じように見えますが、内部にはD-wp(ダイネーゼの防水透湿フィルム)が採用されており、雨の日のライディングでもお使い頂けます。

こちらは、実際に私が履いてみました。
同じNEXUSでも防水フィルムが入っている関係で幅と甲の部分が若干タイトです。今回はワンサイズ上げた42サイズ(27.5cm)が丁度良いサイズでした。

boots-sizeandfit-07

基本的な動きやすさはノーマルのNEXUS 2と変わらず、前後方向にはしなやかに動きます。

boots-sizeandfit-08

基本的な動きやすさはノーマルのNEXUSと変わらず、前後方向にはしなやかに動きます。

ツーリングからスポーツ走行まで幅広いシチュエーションで使用したい方に加え、急な天候変化にも対応できるモデルをお探しの方にお勧めですよ。

左が通常タイプ、右が防水タイプです。

右側のインナーがグレイにかわっていることがお分かりいただけるでしょう。その場所から下に防水フィルムと、やや暖かみのあるキルティング生地が採用されています。

boots-sizeandfit-06

 

ブーツの着用写真とサイズの感想 Torque(トルク)

TORQUE 3 OUT BOOTS image

TORQUE 3 OUT BOOTS

グリップ力の高いTPUインサートを備えたマイクロファイバーと、レザー以上の強度を誇るテキスタイル、D-Stone™ファブリックを使用したレーシングブーツ

※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。

TORQUEシリーズはレーシングブーツに位置付けられており、NEXUSと比べより全体的にタイトフィットとなります。より繊細な動きやすさを重視したモデルです。

boots-sizeandfit-09

実際に私が履いてみました。全体的にタイトな作りですが、サイズを上げるという程では無く、NEXUSと同じ41サイズ(27cm)で丁度良いサイズでした。

NEXUSと比べ甲の部分がよりタイトになっています。幅自体も若干TORQUEシリーズ方が狭めです。よりタイトになったおかげでブーツの中で指先や踵部分が動いてしまうといった事は無く、より細かな動きをスムーズに行うことができます。

boots-sizeandfit-10

こちらもAxial Distortion Control System(ねじれ防止システム)を採用している為、前後方向にはしやなかに動きます。NEXUSに比べシャーリングが細かな造りになっており、より柔らかくしなやかに曲がります。

boots-sizeandfit-11

そして背面部にはリテンションインナーバンドを採用。ファスナー部分に干渉する部分を平らにすることでファスナーが上がりやすくしております。甲の部分にはクイックシューレースシステムを採用することによって、よりフィット感を高めることが可能です。

boots-sizeandfit-12

このようなブーツはサーキット走行がメインの方や、前傾姿勢の強いSSタイプに乗られている方にお勧めできます。

いかがでしたでしょうか。この記事の前に作成した、下記のブログもあわせて読むと、さらに詳しく知ることができると思います。

こちらの記事もおすすめ

レザーブーツの種類とサイズ感のご紹介 ~特許を取得しているブーツIN編~

記事作成 : 岡芹(オカゼリ)

"レザーブーツ"と言っても種類は豊富にあり、一体どれを選んで良いのか迷ってしまいますよね。 レザーブーツの中でも、ブーツINタイプとブーツOUTタイプの二種類が御座います。今回はダイネーゼが特許を取得しているブーツINにフォーカスを当ててご紹介致します。

今回は実際に私が履いてみましたが、脚の形やモデルなどでフィット感は大きく変わります。

店頭では実際にご試着が可能となっており、サイズ感などはスタッフが丁寧にアドバイスさせて頂きますので、是非ご来店をお待ちしております。

さらに詳しく知りたい方は、LINE問い合わせ または 問い合わせフォーム のアイコンをクリックしてくださいね。

Tags: ツーリング, ブーツ&シューズ, ストリート・ロード, サーキット, ダイネーゼ, レーシングブーツ

埼玉三郷ブログトップへ

ブログ最新記事を通知 (週1回)

関連記事

【Custom Works】-世界に一着のこだわりをレザーに刻む- LAGUNA SECA 6 JPNオーダーメイドスーツ完成!

ダイネーゼのレーシングスーツの中で、ベストセラーモデルLAGUNA SECAシリーズの最新作である"LAGUNA SECA 6 JPN PERF 1PC LEATHER SUIT" 人間工学に基づく設計により、ライディングポジションに対する詳細な研究が行われた究極のレーシングスーツです。

秋冬ツーリングにちょうどいい!「D-MANTLE FLEECE WS」

D-MANTLE FLEECE WSで 群馬を駆ける 秋冬ツーリングに最適な一着、「D-MANTLE FLEECE WS」を実際に体感してきました。 こんにちは、ダイネーゼ埼玉三郷の岡崎です。 朝夕の冷え込みが増し、ツーリングの装備に悩む季節になりましたね。そこで今回は、秋冬のツーリングにぴったりな防風フリース、「D-MANTLE FLEECE WS(ディー・マントル・フリース・ウィンドストッパー)」を実際に群馬県赤城・川場エリアで使用して、その性能や着心地を確かめてきました。 本ブログでは、実際の使用感やおすすめポイントを詳しくご紹介します。

ファン待望の逸品『VR46最新コレクション』

『バレンティーノ・ロッシ』ファンの皆様、お待たせいたしました。VR46の最新コレクションがついに発表されました。 MotoGPレジェンドライダー、バレンティーノ・ロッシを象徴するアイコニックなカラーリングやグラフィックを落とし込んだ、ファン必見の心躍るデザインが揃っています。機能性とスタイルを両立したアイテムで、日常からツーリングシーンまでロッシの情熱を身近に感じていただけます。

心躍るスポーツライディングをあなたに、『HERIAN』シリーズのご紹介

いよいよ秋のツーリングシーズン到来。 快適なスポーツライディングを求める皆様へ、安全性・デザイン・快適性を兼ね備えた『HERIAN』シリーズをお勧めさせていただきます。 今回は、HERIAN D-WP SHOESのQ90カラーの試着画像を交えてお送りさせていただきますので、ぜひご覧くださいませ。

ワクワクが止まらない、新作防水ライディングジャケットが登場

皆様、こんにちは。徐々に気温も落ち着きを見せ始めた今日この頃ですが、私が注目しています新作防水ライディングジャケット3種が、満を持して発表されました。 従来モデルのコンセプトを維持しつつ、デザインと性能がブラッシュアップされた今シーズン大注目のモデルとなっております。 それでは早速、スポーツツーリングジャケットのロングセラー『CARVE MASTER』シリーズの最新モデルから。

わたしの相棒 TROPHY LTD LEATHER PANTS

TROPHY LTD LEATHER PANTSで駆けるビーナスライン TROPHY LTD LEATHER PANTSに脚を通し、膝のプロテクターの位置を整えてスナップボタンを留める。 この一連の動作が、私にとってツーリング前の儀式のようなもの。レザーパンツを履くことで「今日も走り出す」というスイッチが入るのです。 シンプルなルックスながら、脚全体をしっかりと包み込むフィット感。そして柔らかなレザーがもたらす安心感は、他のギアでは得られないもの。走り出せば、身体に馴染んでいくその感覚が心地よく、ビーナスラインの流れるようなワインディングに集中させてくれます。 真夏の排熱にも負けない快適さを保ちながら、長距離を走ってもストレスを感じない。シートの上で過ごす時間そのものが、このパンツによってより濃密で、走る喜びに直結していくのを実感しました。

ダイネーゼの新作レザージャケット『IPERATTIVA LEATHER-TEX JACKET』のご紹介

ダイネーゼの最新作『IPERATTIVA LEATHER-TEX JACKET』が登場。アグレッシブなレザーカッティングと伸縮性に富んだファブリック、そして、最先端の技術を融合した逸品をご覧くださいませ。

操作性も涼しさも、もう妥協しない。“次の一双”にふさわしいグローブとは

夏になると、暑いからという理由でグローブを着けずに走るライダーが増えます。しかし、転倒時に最初に地面につくことが多いのが手。素手では大けがにつながる危険があります。また、虫の衝突や日焼け、操作時の滑りなどもグローブがあれば防げます。

ヘルメット選びの決定版。"K1 S"に新色追加&大人気グラフィックが待望の再入荷!

AGVヘルメットの中でも圧倒的な人気を誇る"K1 S"に、待望の新色が入荷しました。 これまでの定番カラーとはひと味違う、ライダーの個性を際立たせる魅力的なカラーリングが新たに登場。 さらに、新色と同時に、人気グラフィックモデルも再入荷し選べる楽しさが広がっています。

都市に馴染むプロテクション。5-POCKET DENIM SLIM PANTSの美学

バイクに乗る時、多くのライダーはジャケットにプロテクターを入れてしっかりと装備しますが、意外と忘れがちなのがパンツのプロテクター。下半身も転倒時には大きなダメージを受けやすいため、膝や腰を守る装備はとても大切です。

ストリート×レーシングの融合 SUPERYA SHOESで感じるバイクとの一体感

バイクに乗る時ついヘルメットやジャケットばかりに目がいきがちですが、実は足元の装備こそがライディングの快適さと安全性を大きく左右します。特に街乗りやツーリングでは、歩きやすさとプロテクション性のバランスが重要ですよね。

新たな定番となるか?新作レーシンググローブ"FIERO METAL GLOVES"が魅せる完成度

バイクに乗るすべてのライダーにとって、装備選びは走行の快適さや安全性を左右する大切な要素です。なかでもレーシンググローブは、手元の操作性を高めると同時に、万が一の転倒時にも手をしっかりと守ってくれる欠かせないアイテムのひとつです。今回は、そんなレーシンググローブの新作が入荷致しましたので、その特徴やフィット感を詳しくご紹介していきます。
 

ダイネーゼ 埼玉三郷店 Map
341-0004 埼玉県三郷市上彦名113-1
TEL.048-954-8461
営業時間 10:00 - 19:00
定休日 水曜日 + 第2/4火曜日 (祝日の場合は営業・翌日に振替)