ダイネーゼのブーツ(レザー、レーシング)のサイズ感について、お問い合わせを良くいただきます。海外製メーカーのため、日本メーカーと比べてどうなのか?そんな疑問をお持ちの方も多いことでしょう。
この記事では、ブーツの役割やおすすめのサイズ感と、ダイネーゼ製品のサイズや特徴を紹介します。バイク用レーシングブーツは、ライダーの安全性を確保し、操作性を高めるために欠かせない装備ですから、こちらを参考に、快適なサイズで使ってみましょう。
OUT(アウト)タイプのブーツとは
まずは紹介するブーツの基本構造です。
ダイネーゼのブーツは「裾が中、ブーツが"外"」の履き方をすることを「ブーツアウト」と呼び、商品名にも「〇〇〇 OUT BOOTS」や「〇〇〇 IN BOOTS」のように、アウトなのか、インなのかがわかりやすく含まれます。
今回の記事でサイズ感を紹介する OUTタイプとは、ブーツを主に外に出す仕様で、レーシングパンツや、レーシングスーツの裾を、ブーツの中にいれます。これらのパンツ、スーツの多くは裾が絞られており、タイトに作られていますので、ブーツの中にも入れやすい仕様ですね。
バイク用レーシングブーツのサイズ感
それから、一般的なサイズ感についての情報も合わせてまとめておきましょう。
サイズが合わないブーツは、快適さだけでなく、ライディング中の安全性にも影響を与えます。サイズ選びのポイントを押さえて、自分に最適なフィットを見つけましょう。
サイズ選びの基本
バイク用レーシングブーツ、ライディングブーツは、一般的な靴とは異なり、足全体をしっかりと保護し、固定する役割があります。そのため、ブーツが足にぴったりとフィットしすぎても、逆に緩すぎてもいけません。
理想的なサイズは、足全体がしっかりとサポートされつつ、指先に少し余裕がある状態です。
試着時のチェックポイント
足の形や大きさは個人差があるため、実際に履いてみないと、自分の足にフィットするかどうかは分かりませんよね。試着時には以下のポイントを確認するようにしましょう。
右足と左足でサイズが違う、足の幅が違う方も少なくありません。実際に店頭で試着してみると、ご納得頂けると思います!
- フィット感 ... ブーツを履いた際に、足全体がしっかりとサポートされているか確認します。特にかかとがブーツ内で動いてしまうと、ライディング時に操作性が低下し、疲れやすくなります。また、指先に若干の余裕があることも重要です。あまり窮屈すぎると長時間の使用で足が圧迫され、痛みやしびれを感じやすくなります。
- 動きやすさ ... 実際にブーツを履いた状態で、足首を前後左右に動かしてみましょう。レーシングブーツは、足首やすね部分をしっかり保護するために硬めの素材で作られていますが、動きが極端に制限されると操作性に影響が出ます。できれば店舗に試着用バイクがあれば、またがってチェックできるので良いと思います。
- ファスナーの位置 ... バイク用ブーツは、ファスナーやバックルで固定するブーツが多いです。これらは、ブーツをしっかりと固定し、安全性を高めるための重要な要素です。ストラップやファスナーが締めにくかったり、締めた際に不快感がある場合は、別のサイズやモデルを検討しましょう。
- 季節や使用環境によるサイズ調整 ... 冬用か夏用か?も考えておきましょう。夏用なら薄手のレーシングソックス。冬用に使うなら厚手の保温ソックスをはくかもしれません。この辺りはお好みですが、厚手のソックスを考えている場合には、持参して合わせてみる方が良いと思います。
ダイネーゼのブーツのサイズチャート
下記に「日本のCMサイズ表記」とダイネーゼの「ヨーロッパ製のブーツサイズ表記」の表をまとめました。
EURO | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
足のサイズ(MM) | 240 | 245 | 250 | 255 | 265 | 270 | 275 | 280 | 285 | 290 | 300 | 305 | 310 | 315 | 320 |
※参考「Dainese Japan 公式サイト : サイズチャート」
ポイントは次の1点です。
- ダイネーゼのブーツの幅はタイト目 ... 例えば普段27.0cmの方は、サイズチャート上は41が該当します。しかし実際には1つ上の、42サイズを選ばれるケースが多々あります。これは海外ライダーの足の形状に比べ、日本人は幅が広いことが多いので、1つ上を選ぶ方が快適に使えるためです。
なおサイズを上げたら、つま先が余り過ぎるのでは?と感じると思いますが、実際に履いてみるとしっかり左右でフィット、固定されますので、違和感なく着用できると思います。
先に書いた通り、多少つま先に余りが無いと走行中につま先が擦れていたくなってしまうので、その点からも、試着して前後に動かし、ライディングを想定する動きを試して、内部がズレない、足の両脇に窮屈な印象が無ければそのサイズがおすすめです。
ブーツの着用写真とサイズの感想 Nexus(ネクサス)
NEXUS 2 BOOTS
Axial Distortion Control System(捻じれ防止システム)を採用し、足と足首の安全性を最大限に高めたスポーツモーターサイクルブーツ。プラスチック製のスライダーは交換可能です。
※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。
NEXUSシリーズは、レザーブーツの中ではエントリーモデルとして位置づけられております。ツーリングでの快適性を重視しながらも、スポーツライディングに必要な動きやすさを高めた初心者の方でも扱いやすいモデルです。
私は通常のスニーカーで足のサイズが26.5cmで、ダイネーゼブーツだと42サイズ(27.5cm)が一番履きやすいサイズです。NEXUSはツーリングでの快適性を重視しているモデルなので、全体的にゆとりがあり、41サイズ(27cm)が丁度良いサイズでした。
Axial Distortion Control System(ねじれ防止システム)を採用している為、前後方向にはしやなかに動きます。そして履いているパンツの生地の厚さに対して、ファスナー部分のベルクロからブーツの外周径の調整が可能。デニムパンツからレザーパンツまで幅広いジャンルのパンツと合わせることが可能です。
私はNEXUSシリーズを愛用しており、北海道一周ツーリングや300kmを超えるツーリング(所要時間12時間以上)にも使用してましたが、ブーツの圧迫感などの疲れはほとんどありませんでした。
ツーリングに特化した防水仕様もあり(D-wp)
一見同じように見えますが、内部にはD-wp(ダイネーゼの防水透湿フィルム)が採用されており、雨の日のライディングでもお使い頂けます。
こちらは、実際に私が履いてみました。
同じNEXUSでも防水フィルムが入っている関係で幅と甲の部分が若干タイトです。今回はワンサイズ上げた42サイズ(27.5cm)が丁度良いサイズでした。
基本的な動きやすさはノーマルのNEXUS 2と変わらず、前後方向にはしなやかに動きます。
基本的な動きやすさはノーマルのNEXUSと変わらず、前後方向にはしなやかに動きます。
ツーリングからスポーツ走行まで幅広いシチュエーションで使用したい方に加え、急な天候変化にも対応できるモデルをお探しの方にお勧めですよ。
左が通常タイプ、右が防水タイプです。
右側のインナーがグレイにかわっていることがお分かりいただけるでしょう。その場所から下に防水フィルムと、やや暖かみのあるキルティング生地が採用されています。
ブーツの着用写真とサイズの感想 Torque(トルク)
TORQUE 3 OUT BOOTS
グリップ力の高いTPUインサートを備えたマイクロファイバーと、レザー以上の強度を誇るテキスタイル、D-Stone™ファブリックを使用したレーシングブーツ
※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。
TORQUEシリーズはレーシングブーツに位置付けられており、NEXUSと比べより全体的にタイトフィットとなります。より繊細な動きやすさを重視したモデルです。
実際に私が履いてみました。全体的にタイトな作りですが、サイズを上げるという程では無く、NEXUSと同じ41サイズ(27cm)で丁度良いサイズでした。
NEXUSと比べ甲の部分がよりタイトになっています。幅自体も若干TORQUEシリーズ方が狭めです。よりタイトになったおかげでブーツの中で指先や踵部分が動いてしまうといった事は無く、より細かな動きをスムーズに行うことができます。
こちらもAxial Distortion Control System(ねじれ防止システム)を採用している為、前後方向にはしやなかに動きます。NEXUSに比べシャーリングが細かな造りになっており、より柔らかくしなやかに曲がります。
そして背面部にはリテンションインナーバンドを採用。ファスナー部分に干渉する部分を平らにすることでファスナーが上がりやすくしております。甲の部分にはクイックシューレースシステムを採用することによって、よりフィット感を高めることが可能です。
このようなブーツはサーキット走行がメインの方や、前傾姿勢の強いSSタイプに乗られている方にお勧めできます。
いかがでしたでしょうか。この記事の前に作成した、下記のブログもあわせて読むと、さらに詳しく知ることができると思います。
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レザーブーツの種類とサイズ感のご紹介 ~特許を取得しているブーツIN編~
記事作成 : 岡芹(オカゼリ)
今回は実際に私が履いてみましたが、脚の形やモデルなどでフィット感は大きく変わります。
店頭では実際にご試着が可能となっており、サイズ感などはスタッフが丁寧にアドバイスさせて頂きますので、是非ご来店をお待ちしております。
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