スタッフのこれ買っちゃいました MotoGPスペックのフルカーボンヘルメット-PISTA GP RR

作成日 2021年12月4日 | 最終更新日 2022年6月20日
By 岡芹(オカゼリ)

前回のスタッフこれ買っちゃいました ヘルメット編ではK6をレビュー致しましたが、実はもう一つヘルメットを購入し、K6と合わせて使用しておりました。

そのヘルメットというのが、皆様ご存じのフルカーボンヘルメットであるPISTA GP RRです。

PISTA GP RR - MATT CARBON ¥196,900(税込)

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私は頭のサイズが59cmと、サイズチャート上ですとLサイズに該当致します。しかしPISTA GP RRですと360°フィットに対応している関係で、元からついている内装が少々薄めに造られてます。その為今回はMサイズでピッタリでした。

前作であるPISTA GP Rも使用しておりましたので、PISTA GP Rからどう変化したのか詳しく見ていきたいと思います。

 

①見た目

やはりPISTA GP RRといえば100%フルカーボンシェルというのが最大の特徴です。

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この美しい綾織カーボンはいつ見ても見惚れてしまいます。

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※オプションのスモークバイザーを装着し、各部にステッカーを貼ってます

シェルの見た目は前作のPISTA GP Rと大きく変わりません。ベンチレーションの形状やバイザーメカニズムも同じ物を使用しております。

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後頭部を見ると前作のReplacement Spoilerから形状が大きく変わり、丸みのあるPRO SPOILERへと変更されております。このPRO SPOILERより空気抵抗の数値が1.9%削減され、160km/hでのヘルメット重量を感じなくなるように設計されています。この160kmというのはMotoGPレースでの平均時速です。

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実はこのスポイラー、PISTA GP/GP R/GP RR/Corsa R全て互換性があるので、GP RRのPRO SPOILERをGP/GP R/Corsa Rに取り付ける事が可能です。

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頭頂部も空気の流れを良くする為に真ん中が窪んだ形状となっております。私はこの窪みのラインがお気に入りです。

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AGVヘルメットをご検討されている方で、「顎元がシュっとしているのがかっこいい」という声を多く耳にします。PISTA GP RRになると顎元のラインがよりハッキリわかるので美しさがより惹き出されますね。

 

②フィット感

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私は前作のGP RではLサイズを使用しており、全体的にピッタリでした。しかしGP RRでは付属のスポンジでフィッティングができるようになった関係で、元から付いている内装がRに比べ少し薄く作られております。

その為、GP RRのLサイズでは少々緩く、Mサイズで全体的にピッタリでした。

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PISTA GP RRはサーキット思考が強いヘルメットなので、頬周りのホールド感は高めです。私は様々なメーカーのヘルメットを使ってきましたが、頬周りはPISTAが一番タイトです。また、前作のGP Rと比べGP RRの方がチークパッドが少々固くなっている印象です。

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先程ご紹介したPRO SPOILERと頬周りの高いホールド感によって高速巡航時でも殆どブレません。安定性が高く、速度感覚が麻痺してしまうほどです。

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トップパッドもお乗りのオートバイに合わせて被る角度の調整が可能です。私の乗っているオートバイは前傾姿勢が強いオートバイですが、基本的にツーリングメインなのでMEDIUM寄りに設定しております。

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深い前傾姿勢を取った際に、レーシングスーツのハンプ部分に当たらないように後端部がカットされた形状をしており、その恩恵としてツーリング中に周りの景色を見るときでもかなり首を動かしやすいです。

前回ご紹介したK6と比べ、全体的にタイトな作りですが長時間被っていても不快感はございません。安心感のある被り心地です。

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フィット感で一番お問合せが多いのが、インカムを装着した状態で違和感無く被れるかどうかです。私はPISTA GP RRにB+COMを装着して使用しておりますが、スピーカーなどの違和感は御座いません。※オプションのミニスピーカーを装着しております。

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K6などのインカム装着を想定されているヘルメットに比べると、取付・フィット感などは少々工夫が必要となります。しかし最適なスピーカー位置を見つけると特別違和感無く使えます。インカムのフィッティングに関しましては、是非店頭にてご相談下さい。

 

③ベンチレーション

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ベンチレーションは額部分に三か所、顎元に一ヶ所、後頭部の左右にございます。

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額部分の三か所に関しては一般的なスライド式の開閉機構は付いておらず、付属のゴムを入れる形になります。サーキット走行ではベンチレーションの開閉はあまりしないという前提で設計されているのがわかりますね。

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顎元はシェル内側のレバーにて開閉可能。リアは熱の排気用なので開閉機構はございません。

 

走行してまず驚くのが額部分の風抜けの良さです。他のヘルメットとは比較にならないぐらい通気性が高いです。特にレーシングポディションを前提に造られているので、伏せた時は驚くほど風が抜けます。

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顎元も空気をより取り込む為、ツノのようなエアフローダクトを装備。このツノのお陰で風を掬い上げるかのように口元に飛び込んできます。その為夏場でも内部に熱が籠らず快適に使用できました。

 

④視野角

PISTA GP RRの視野角は非常に広く、横は190度という数値を誇ります。

バレンティーノも「TV画面から映画のスクリーンに変わったみたい!」と評した圧倒的なワイドビューです。

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写真ですとほぼ真横から撮影しておりますが、私は実際にこの角度まで撮影しているスタッフが見えています。

横の視野角が広いと、周りの車や道路の凹凸など様々な情報をより多く得ることができるので安心できます。また、これは私の感想ですがPISTAを被ると自然と気が引き締まります。

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上下もフルフェイスモデルとしては圧倒的な視界85°を実現しています。

実際にタンクに伏せた状態でも目線の先に額部分が入ることなく、しっかりと先を見る事が出来ます。

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この視界の広さをより効果的にしているのが被った際のポディション。

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ヘルメットの被る位置として、額部分が眉毛の上、指〇本分くらいというのが一般的です。しかしPISTA GP RRですとサーキット思考が強くなるため、「上目遣いでの視界の確保」を達成する為に、ヘルメット自体の被りはオデコががっつり見える位浅い被りに設計されてます。サーキット走行を前提というのが強く感じ取れますね。

 

視野角にの数値に関してはK6と同じですが、決定的な違いはバイザーの"厚み"にあります。

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PISTA GP RR用のRace 3バイザーでは、目の保護のためバイザーの厚みが最大で5mmの厚みがあります。(K6は最大4mm)

厚みがある分見にくくなるイメージですが、決してそんなことは無く非常にクリアな視界となっております。

 

⑤まとめ

ここまで様々な観点からレビュー致しましたが、何より所有感が非常に高いヘルメットです。

MotoGPライダーと同じヘルメットを被れるという特別感。そして何より美しい綾織カーボンの模様。一度被ってしまうと他のヘルメットは被りたく無くなる...そんな魅力がPISTA GP RRにはあります。

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サーキット思考が強いヘルメットですが、高い空力性能・広い視野角のおかげでツーリングでも快適に使用できます。

私の購入したマットカーボンの他にも、人気のIRIDIUMやバレンティーノレプリカなど様々なモデルが御座いますので、是非下記URLからチェックして下さい。

PISTA GP RRモデル一覧

Tags: ツーリング, レーシング, スポーツ, サーキット, AGV

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