サーキットで使いたい、バイク用エアバッグ搭載スーツのおすすめ製品

作成日 2022年4月29日 | 最終更新日 2024年11月8日
By 堀嶋(ホリシマ)

最近「サーキットで走ってみたい」とサーキット走行に関心を持たれているお客様のご来店が増えている印象です。

そこでこの記事では、サーキット走行でエアバッグ着用が義務化される昨今におすすめのスーツのご紹介。検討中の皆様の参考になれば幸いです。

サーキットでのライディングは...

スリルと興奮に満ちた特別な体験です。スピードとテクニックを駆使し、極限まで自分の限界に挑むライダー...。かっこいい彼ら/彼女らにとって、安全性を確保することは何よりも大切なはず。

その中で特に注目されているのが、エアバッグを搭載したバイク用スーツです。

エアバッグスーツは、転倒や衝突時に瞬時に膨張し、ライダーの身体を保護する仕組みを備えています。これにより、重傷や命にかかわる怪我を防ぐことが期待できます。

最適なバイク用エアバッグスーツの特徴やメリットを詳しく解説します。

エアバッグスーツの重要性とメリット

エアバッグスーツの主な役割は、ライダーの「首」「肩」「鎖骨」などを守ることです。

一般的に、衝突や転倒を検知した瞬間にエアバッグが作動し、わずか数十ミリ秒(1ミリ秒は1000分の1秒)で膨らむ仕組みです。これにより、体にかかる衝撃を吸収し、骨折を防ぎます。通常のプロテクターに比べて、エアバッグは高強度な保護が可能であり、ライダーの安全性を格段に向上してくれます。

なおダイネーゼでは、上半身全体を覆うようなエアバッグはあまりなく、最も骨折の可能性が高い「首」「鎖骨」にフォーカスしています。胸や背中は従来のハードプロテクターで保護します。

「公道走行に使うような胸~背中までのエアバッグの方が安全なのでは?」

と感じる方もいらっしゃるでしょう。ただサーキット用の場合、その着心地や動作を妨げない容量、重量も非常に大切です。エアバッグの保護範囲が広がれば広がるほど、重く、バルキーで身体が動かしにくいレーシングスーツになるでしょう。

そのため必要最小限に抑えた結果が、この「首」と「鎖骨」を守る現在の構造となっています。

左がサーキット用エアバッグ 右は公道・ツーリング用

エアバッグの着用義務があるサーキット

※2022年の記事作成時点 ※最新の情報はMFJ公式サイト等でご確認ください。

2022年現在エアバッグ着用義務がある有名なサーキットは

  • 本田技研の二輪テストコースとして使われる熊本県のHSR九州
  • 二輪レースの最高峰、MotoGP日本グランプリの舞台となる栃木県のツインリンクもてぎ
  • 日本最大のオートバイレースである"8耐"が行われる三重県の鈴鹿サーキット

この3カ所のサーキットでは、走行の条件として19歳~22歳、55歳以上の方はエアバッグ着用の義務があります。

これから更に年齢が変更され、徐々に義務化の波は進むでしょう。

それだけモーターサイクル用のエアバッグは身近になってきているという事ですね。

おすすめのエアバッグスーツ

公道用のスマートジャケットと違い、MotoGPでも使用されるレース用のアルゴリズムが組み込まれたD-airシステムを搭載したモデル「MISANO(ミザノ)」。エアバッグのシステムと安全性は、MotoGPで使われているものと同一といえば、信頼頂けるのではないでしょうか。

MISANO 3 PERF. D-AIR 1PC LEATHER SUIT  P18-BLACK/ANTHRACITE/FLUO-YELLOW  44 image

MISANO 3 PERF. D-AIR 1PC LEATHER SUIT P18-BLACK/ANTHRACITE/FLUO-YELLOW 44

最先端のDainese D-AIR®エアバッグシステムを搭載したレーシングスーツ。D-skin 2.0フルグレインカウハイドレザー、自由度の高い動きを可能にするPENTAXIAL弾性システムにより、軽量で高機能なモデルに仕上がっています。また、エアバッグ本体が最大3回の起爆まで繰り返し利用可能なTriple-Activation D-air®Racing エアバッグを搭載しています。 ※別途ジェネレーター(ガス発生器本体)の交換が必要です。

※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。

さらにハイエンドモデルをお求めの方には、こちらの「MUGELLO(ムジェロ)」もおすすめ。

MUGELLO 3 PERF. D-AIR 1PC LEATHER SUIT  W12-BLACK/FLUO-RED/WHITE  50 image

MUGELLO 3 PERF. D-AIR 1PC LEATHER SUIT W12-BLACK/FLUO-RED/WHITE 50

最先端のカンガルーレザー、Dainese D-AIR®エアバッグシステムを搭載した最高峰のレーシングスーツ。自由度の高い動きを可能にするPENTAXIAL弾性システムにより、軽量で高機能なモデルに仕上がっています。また、エアバッグ本体が最大3回の起爆まで繰り返し利用可能なTriple-Activation D-air®Racing エアバッグを搭載しています。 ※別途ジェネレーター(ガス発生器本体)の交換が必要です。

※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。

また、膝のメタルスライダーにも注目です。レーシングスーツで「膝」のメタルスライダーを装備しているモデルは、記事作成時点ではこれらのモデルのみ。

なぜ他社製品とは違い、メタルプレートを使っているのかは、ダイネーゼジャパン公式ブログにも記述があります。

滑って身を守る

転倒時には、エアバッグシステムやスーツの内側の肩、肘、胸、背中にプロテクターが衝撃を吸収します。

しかし、バイクの転倒は一回の打撃だけでは終わりません。 速いスピードによる転倒は転がりによる追加の衝撃があり、それを防ぐ必要があります。

さらなる怪我を防ぐには、滑らせることが最も効果的な方法です。 なぜなら、それは転倒による落下エネルギーを和らげることができるからです。

転倒時に発生する転がりは、さらなる衝撃を与えたり、手足や関節の危険なねじれを引き起こす可能性があり、滑ることの反対を意味します。また、スライドする転倒はアスファルトに対する強い耐摩擦性が発生しますが、 耐摩擦性が不十分なプラスチックの場合、表面がアスファルトに引っ掛かり、 体へ強い衝撃が加わり、危険な転倒につながります。

この問題を解決するには、アスファルトとの高い摩擦力にも耐えられる金属製の素材(メタルプレート)を使用する必要があります。

出典 : ダイネーゼジャパン公式ブログ Demonerosso「なぜダイネーゼのプレートはプラスチックではなく、チタンやアルミのメタルプレートなのか?」

付属のプロテクターと着用イメージ

実はエアバッグ搭載のレーシングスーツには、バックプロテクターが付属します。これはMotoGPに出場している選手と同じアイテムです。


市販品と異なり、付属のモデルはウエストの固定ベルトが紐になっている。

グローブ、ブーツ、ヘルメットと合わせてフルセット。
シャーリングが効果的に配置されており、またエアバッグの起動時の拡張スペースもあり。自在な動きが可能です。

オーダーメイドにも対応

「サーキット走行のため、オリジナルのデザインを作成したい」というお客様向けには、カスタムワークス(オーダーメイド)も提案差し上げています。

詳しくはダイネーゼジャパン公式ブログ「CUSTOM WORKS」のページをご覧ください。

お客様のPCブラウザ上で、ご自身でカラーカスタマイズをお試しいただく「コンフィギュレーター」もご用意しております。

ご相談はお気軽に。ダイネーゼストアでお待ちしております!

Tags: レザースーツ, バイク用エアバッグ, サーキット, レーシングスーツ

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