ピンロックシートの効果とは?ヘルメットバイザーを視界をクリアに保つために。

作成日 2022年2月3日 | 最終更新日 2024年9月24日
By 大阪店スタッフ

皆さま、「ピンロックシート(またはピンロックレンズ)をご存じでしょうか。
実は、大きな力を秘めた薄いシートで、これを付けると付けないとでは、快適性が大きく変わります。

まだお使いでない方は、オプションの取り付けを検討されてみてはいかがでしょうか。

ピンロックシートの効果とは?ヘルメットバイザーを視界をクリアに保つために。
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バイザーが曇る原因

シールドが曇る原因は、冷蔵庫で冷やしたものを外に出すと水滴が付くのと同様の原理であり、要するに、結露しています。ヘルメット用バイザーがくもると、視界をさえぎり、事故のリスクを高めますから、その対策を理解しておくことは安全なライディングには欠かせません。

1. 湿気と温度差

バイザーが曇る主な原因は、湿気と温度差です。
ライディング中に発生する汗や呼気はバイザー内にこもり、外部の冷たい空気と接触することで結露が生じます。

特に外気温が低く、内部が暖かい状態では、バイザーの内側に水滴が付きやすくなります。この現象は特に冬季や雨の日、寒暖差が大きい時に顕著です。

2. バイザーの通気性

ヘルメットには、通常、通気孔(ベンチレーション)がもうけられているのですが、このベンチレーションの位置やサイズ、設計によっては曇りが発生しやすくなります。

通気孔が不足していると、ヘルメット内部の湿気が逃げず、バイザーに凝縮して曇りを引き起こします。通気孔が多すぎると、風の巻き込みが強くなり、バイザーに水滴がつきやすくなることもあります。

くもり対策と予防について

バイザーの曇りを防止する方法はいくつかありますが、例えば下記のようなものです。

曇り止めコーティングの使用

曇り止めコーティングをバイザーに施すことで、曇りを防ぐことができます。市販の曇り止めスプレーやクリーナーを使うことで、バイザー表面の水分の凝縮を防ぎ、視界をクリアに保つことができますが、一般的に、ケミカル系の対策を行ったことで、万が一バイザーに変色や痛みが生じた場合でも保証の対象にならないことは覚えておきましょう。

通気性の改善

ヘルメット内の通気を改善するために、ベンチレーションを開けたり、ヘルメット内の湿気を逃がすための通気口を調整することが効果的です。

また、走行中に少しバイザーを開けて通気を促進するのも良い方法で、AGVのバイザーにはマイクロオープニングシステムと呼ばれる、簡単に言うと「少しだけ開けて走行しても、安定してロックされた状態が保てる」仕様のヘルメットもあります。

ピンロックシートの使用

この記事で最もお勧めするのが、ピンロックシート対応のバイザーを使い、オプションとしてピンロックシートを取り付けることです。バイザーの内側の曇りを効果的に防ぐことができます。

ピンロックシートについての解説

ピンロックシートは、ヘルメットのバイザーの内側に取り付ける二重構造のシートです。

この二重構造がバイザーとピンロックシートの間に空気の層を作り出し、断熱効果を生み出します。これにより、外部の冷たい空気とバイザー内の暖かい空気が直接接触することがなくなり、結露が発生しにくくなる仕組みです。

簡単に言うと、窓の内側にもう一枚窓ガラスを取り付けて、温度差による曇りを防ぐ原理と同じです。
この空気の層がピンロックシートの最大の特徴であり、曇り防止効果が非常に高い理由です。
通常の曇り止めコーティングやスプレーと異なり、物理的に結露を防ぐため、長時間にわたって曇りを防ぐことができます。


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記事作成 : 伴野(バンノ)

この記事では、ピンロックレンズの魅力とつけ方についてご紹介いたします。 「なぜピンロックをつけていないと、バイザーが曇るのか」「どんな種類があるのか」「ピンロックシートの付け方」などトピックを用意しましたので、是非ご覧ください。

ピンロックシートの選び方

ピンロックシートには、いくつかの種類がありますから、まず対応するヘルメットやバイザーのモデルを確認しておきましょう。

多くのヘルメットメーカーは、ピンロック対応のバイザーを提供しており、これらのバイザーにはシートを固定するための小さなピンが取り付けられています。ピンロックシートはこのピンに固定するため、必ず対応するモデルを選びましょう。

AGVでは、初代K1シリーズを除き、多くのフルフェイスヘルメットのバイザーで対応。初代K1シリーズであっても、ピンロックシート対応のバイザーに交換することで、取り付けが可能になります。

また、ピンロックシートには「MAX Vision」仕様があります。

通常のタイプはシートの範囲がやや狭いのに対し、MAX Visionタイプはバイザー全体に広がり、より広い視界を確保できます。視界のクリアさやライディング時の快適さを重視するなら、MAX Visionタイプがおすすめです。

ピンロックシートを実際に使ってみたら

実際にスタッフが4か月ほどツーリングで使用してみましたが、外気温が2℃の中でも、全くと言っていいほど曇りませんでした。

ちなみにピンロックのついていないシールドで走ったら前が見えないほど曇りました!

個人の経験ですが、ピンロックシートの取り付けは、自信を持ってお勧めできるオプションです。
ピンロックシートで安全、快適なツーリングをお楽しみください。

 

AGVバイザー一覧 image

AGVバイザー一覧

アンチスクラッチ仕様のシールド、ピンロックシート対応など。

※価格や仕様は予告なく変更される場合があります。最新情報はダイネーゼAGVジャパン公式サイトをご覧ください。



Tags: ツーリング, AGV, 製品紹介

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