カラーバイザーは、日差しの強い日や日の出直後、日没前の太陽の位置が低い時に視界を良好にし、目の疲れを軽減してくれますが、日中は光の状態が一定ではなく、走行ルートによっても変化し(トンネル走行時など)、夜間の走行の際には、視界が悪くなるため、1日を通して走行をしたいライダーにとって色の濃いバイザーは得策ではありません。
夜間の走行が想定される場合、日中用のカラーバイザーと夜間用のクリアバイザーを持ち運び、日が暮れると同時に交換するのが好ましいですが、そのためには一度停車し、交換するなどの手間が生じてしまいます。
上記の問題点を全て解決してくれるのが、新商品のAGV VISOR K6S / K6 - MPLK – ADAPTIVEです。フォトクロミックバイザーは、数多くのお客様からお声をいただいていた商品でもあります。
[ この記事のトピック ]
AGV VISOR K6S / K6 - MPLK – ADAPTIVEは、K6、K6Sのヘルメットに互換性があります。
今回のブログでは、フォトクロミックバイザーについて詳しくご説明いたします。
フォトクロミズム(photochromism)とは
フォトクロミズムとは、紫外線(UV)などの光に反応して材料の色が変化し、光がなくなると元の色に戻る可逆的な現象のことです。この現象には、紫外線を吸収して分子構造が変化するフォトクロミック分子が使われており、可視光の吸収・反射の仕方が変わることで色が変わります。
Adaptiveに採用した技術
極端な温度条件下、すなわち非常に暑い、または非常に寒い場所で使用された場合でも、長期間にわたってphotochromic(フォトクロミック)特性を維持できなければなりません。
ADAPTIVE VISORは、バイザーにフォトクロミックフィルムや素材自体を使用せず、代わりにディップコーティング技術(化学薬品に浸して乾燥させる)を用いてフォトクロミック特性を付与しています。この方法により、層の厚みや均一性を精密に制御でき、高い耐久性・遮光性能・反応速度を実現し、過酷な環境下でも光学特性が維持されます。
Adaptive(アダプティヴ)の利点
Adaptiveバイザーは、フォトクロミックバイザーに求められる反応速度・遮光性・色味・耐久性のすべてを高水準で満たしています。
反応時間:遮光まで約30秒、クリアに戻るまで約180秒と、他社製品と同等。
遮光性能:最大65%の遮光率で、50%スモークバイザーを上回る。
色合い:ブラウンではなく視認性に優れたグレーシェードを採用。
耐久性:極限環境(70℃・湿度95%・100時間)下でも光学特性に変化なし。
**Pinlock® 120XLT™ MaxVision™**レンズにも対応。
また、紫外線は網膜にダメージを与えたり、白内障の原因となったりすることが広く知られるようになり、紫外線から目を保護することへの関心が高まっています。
その他のポイント
・空が曇っていても、雲を通過した紫外線(UV)が拡散しているため、フォトクロミックバイザーは暗くなります。
・フォトクロミックバイザーの化学反応は紫外線(太陽光)によって引き起こされるため、店内の人工光の下に置いても変化は起こりません。
・現時点では、フォトクロミックバイザーに関する認証(ホモロゲーション)は存在しません。
・フォトクロミズム(調光)・偏光・アンチグレアはそれぞれ異なる技術です。偏光は水面や道路などの反射光を抑え、まぶしさを軽減する技術で、主にサングラスに使用されます。アンチグレアはメガネレンズに施される反射防止コーティングで、視界をクリアにし、目の疲れを軽減します。フォトクロミズムは光に応じてレンズの色が変化する技術です。
現在納期は未定となっておりますが、ご予約受付中です。
皆様のご来店、こころよりお待ちしております。